ゴム市況=総じて軟調、上海ゴムのプラスサイド浮上に反応が薄い

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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JPXゴムの相場表(帳入値と前営業日比)
                   RSS3                        TSR20
    2025/09      2026/02       2026/08         2025/09       2026/08
  321.7 - 2.1   317.1  - 0.4   320.0   0.0    255.0   0.0    255.0   0.0
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    上海ゴム1月限     15,950   + 50 (午後3時40分時点)
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【市況】
 ゴムRSS3号は総じて軟調。序盤は、上海夜間が軟化したものの、これに対する反
応は薄く、夜間取引と同値圏で推移した。中盤に入ると、日中取引の上海ゴムがやや地
合いを引き締めたものの、薄商いの中、動意に欠ける展開となった。終盤は上海高とな
ったことから地合いをやや引き締める場面もあったが、引けにかけて売りに押され、総
じてマイナスサイドで取引を終えた。TSR20は出来ず。上海天然ゴム先物も出来
ず。

 大引けのRSS3号は前営業日比2.1円安〜0.2円高、活発限月の1月限は同
0.2円高の317.5円、期先26年8月限は同変わらずの320.0円、総出来高
は216枚、TSR20は全限が同変わらず。上海天然ゴム先物は同115〜170ポ
イント高。

【手掛り材料難】
 今日のJPXゴムRSS3は、総じて軟調な展開となった。ただ、商いは盛り上がり
を欠き、上海ゴムがプラスサイドに浮上したことにも反応が薄かった。現在、天然ゴム
相場には、新規の材料が見当たらない。このところ、株式市場の値動きに対する反応も
鈍くなっており、様子見気分が強まっているようだ。
 ただ、期近の下落がやや目立っていることから、需給緩和による先安観は広がってい
る可能性がある。現在、当限と6番限は4.6円の逆ザヤとなっているが、同限月間の
サヤが順ザヤ化していくのか注目したい。

【シンガポールゴムと上海ゴム相場】
 シンガポールゴム市場は、RSS3号が9月限のみ約定し、0.9セント高。TSR
は20は午前中から買いがやや先行し、午後もしっかりとした展開になり、1.0〜
2.6セント高で推移している。

 上海ゴムは総じて反発。中心限月の1月限は、夜間取引では売り物がちの展開とな
り、前営業日比60元安の1万5840元で取引を終えた。日中取引に入ると、序盤は
やや売り先行したが、その後はジリ高調の展開となりプラスサイドに浮上、終盤には1
万6000元まで水準を引き上げた。

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