前週の金相場は3400ドル台前半から3500ドル台前半まで値上がりする展開に なった。終値で過去最高値を更新した。トランプ米大統領が米連邦準備制度理事会(F RB)のクック理事の解任を表明したことを受けて、FRBの独立性に対する懸念が金相 場を押し上げた。クック理事は解任に反発して司法判断を仰ぐ方針を示しており、大統 領とFRB理事の法廷闘争という異常事態が、安全資産である金相場を押し上げた。米 利下げ観測の強さもポジティブ。米金利・ドルともに上値を抑えられている。 今週も押し目買い優勢の展開になる見通し。FRBの独立性を巡る懸念が解消されな い場合、安全資産としての買いが膨らみやすくなる。裁判所での審理が始まったが、ど のような結果になっても混乱は避けられない。特にドルの上値の重さが維持されると、 3500ドル定着から過去最高値更新が打診されよう。イベントリスクとしては9月5 日に8月雇用統計が発表される。前月に続いて雇用市場の減速が確認されると、利下げ 期待の強化から米金利低下・ドル安圧力が金相場を押し上げる見通し。 予想レンジは3480〜3570ドル。 (マーケットエッジ・小菅 努)
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