【↓】日経平均 大引け| 反落、欧米株安でハイテク株中心に売り優勢 (9月3日)

配信元:株探
著者:Kabutan
日経平均株価
始値  42085.66
高値  42293.54
安値  41863.20
大引け 41938.89(前日比 -371.60 、 -0.88% )

売買高  22億3610万株 (東証プライム概算)
売買代金 5兆79億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は反落、欧米株市場の全面安受けリスクオフに
 2.米株市場では長期金利の上昇背景にハイテク株安目立つ
 3.日経平均は後場に先物を絡めた売り仕掛けで下げ幅拡大
 4.個別株物色は活発、中小型株の一角が買われ全体に逆行
 5.値下がり数は全体の5割にとどまる、売買代金は増勢に

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前週末比249ドル安と続落した。米長期金利が上昇し、ハイテク株を中心に売りが優勢となった。

 東京市場では、主力銘柄を中心にリスク回避の地合いとなり、日経平均株価は反落。後場に下げ幅を広げる展開となった。

 3日の東京市場は、前日の欧州株市場が全面安となったほか、米国株市場でもNYダウが一時600ドル近い下げをみせるなど軟調で、これを受けて東京市場でも投資家のセンチメントが悪化した。米株市場では長期金利の上昇を背景にエヌビディアをはじめハイテク関連に売りが目立ち、この流れを引き継ぐ格好となった。前場は下げも小幅にとどまっていたが、後場寄りから先物を絡めた売りが日経平均を押し下げる格好に。ただ、個別株は中小型株の一角に買いが観測され、全体に逆行する銘柄も少なくなかった。後場に入って値下がり銘柄数が増加したが、それでも全体の51%を占めるにとどまった。プライム市場の売買代金はかろうじて5兆円台に乗せた。5兆円台は6営業日ぶりとなる。

 個別では、売買代金首位となったソフトバンクグループ<9984>が大幅下落を余儀なくされたほか、三菱重工業<7011>の下げも目立った。東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>、レーザーテック<6920>なども冴えない。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが値を下げ、三菱商事<8058>も安い。アステリア<3853>が下落率トップに売り込まれ、ミガロホールディングス<5535>、文化シヤッター<5930>も大幅安。東京電力ホールディングス<9501>も大きく水準を切り下げた。

 半面、売買代金上位に食い込んだフジクラ<5803>が強さを発揮、アドバンテスト<6857>も小幅ながらプラス圏で着地した。JX金属<5016>がしっかり、ファーストリテイリング<9983>、三井物産<8031>も買いが優勢だった。大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>が物色人気。インターメスティック<262A>、日本ヒューム<5262>が急騰、内田洋行<8057>も値を飛ばした。ツルハホールディングス<3391>、ウエルシアホールディングス<3141>も大幅高。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、アドテスト <6857>、エーザイ <4523>、味の素 <2802>、ファナック <6954>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約41円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>、東エレク <8035>、KDDI <9433>、ダイキン <6367>、三菱商 <8058>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約248円。うち164円はSBG1銘柄によるもの。

 東証33業種のうち上昇は9業種。上昇率の上位5業種は(1)パルプ・紙、(2)ゴム製品、(3)陸運業、(4)水産・農林業、(5)非鉄金属。一方、下落率の上位5業種は(1)銀行業、(2)保険業、(3)海運業、(4)証券・商品、(5)電気・ガス。

■個別材料株

△ジンジブ <142A> [東証G]
 ハウスドゥと提携しFC加盟店へ「人事部パック」を提供開始。
△大盛工業 <1844> [東証S]
 下水道インフラ関連に急騰相次ぐ。
△インターメス <262A> [東証P]
 「メガネスーパー」を展開するHorus HDを買収へ。
△ABCマート <2670> [東証P]
 8月既存店売上高が6ヵ月連続前年上回る。
△T-BASE <3415> [東証P]
 8月既存店売上高が17.7%増と好調続く。
△イトヨーギョ <5287> [東証S]
 下水道インフラ関連の一角で大相場演じる。
△水道機 <6403> [東証S]
 光通信が5.03%保有判明で思惑働く。
△AIAI <6557> [東証G]
 株主優待制度を拡充、デジタルギフト年6万円分を贈呈へ。
△日本電子 <6951> [東証P]
 医用機器事業をシスメックス <6869> に売却へ。
△内田洋 <8057> [東証P]
 今期は連続最高益更新を計画。

▼アルファクス <3814> [東証G]
 証券取引等監視委が3486万円の課徴金納付命令を勧告。
▼東電HD <9501> [東証P]
 「柏崎刈羽原発の再稼働時期で知事判断は10月末以降」との報道。


 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)インターメス <262A>、(2)日ヒュム <5262>、(3)内田洋 <8057>、(4)ツルハHD <3391>、(5)ウエルシア <3141>、(6)T-BASE <3415>、(7)KLab <3656>、(8)ABCマート <2670>、(9)富士急 <9010>、(10)福田組 <1899>。
 値下がり率上位10傑は(1)アステリア <3853>、(2)ミガロHD <5535>、(3)文化シヤタ <5930>、(4)TOREX <6616>、(5)東電HD <9501>、(6)三菱重 <7011>、(7)マネックスG <8698>、(8)SBG <9984>、(9)北洋銀 <8524>、(10)ほくほくFG <8377>。

【大引け】

 日経平均は前日比371.60円(0.88%)安の4万1938.89円。TOPIXは前日比32.99(1.07%)安の3048.89。出来高は概算で22億3610万株。東証プライムの値上がり銘柄数は740、値下がり銘柄数は832となった。東証グロース250指数は757.48ポイント(17.00ポイント安)。

[2025年9月3日]


株探ニュース

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