NY金・銀市況=反発、予想以下の米雇用統計で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
   金      (25/10)  3572.4     3626.2      3565.9      3624.0     + 46.7
          (25/12)  3602.0     3655.5      3595.4      3653.3     + 46.6
   銀     (25/12)  4131.5     4210.0      4116.0      4155.2     + 13.5
         (26/ 3)  4175.0     4257.5      4173.5      4203.8     + 13.1
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
  金           244,715       249,597       495,368        (+    592)
  銀           71,966        69,730       157,092        (-  1,185)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          45,400.86  - 220.43
     前日  148.44/46   1.1651/53   ・ナスダック         21,700.39  -   7.30
     本日  147.40/42   1.1717/19   ・10年米国債利回り      4.08  -   0.08
・NY原油  (25/10)   61.87 - 1.61  ・SPDR保有金残高    981.97  -   2.29
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 ニューヨーク金、銀は反発。前日比は金が46.1〜47.4ドル高、中心限月の
12月限が46.6ドル高、銀が12.5〜16.3セント高、中心限月の12月限は
13.5セント高。
 金12月限は反発。時間外取引は、ドル安を受けて堅調となった。欧州時間に入る
と、買いが一巡し、上げ一服となった。日中取引では、予想以下の米雇用統計を受けて
買い優勢となり、一代高値を更新した。
 銀12月限はドル安や金堅調を受けて買い優勢となった。
 ニューヨーク金12月限は反発。時間外取引では3595.4〜3619.2ドルの
レンジで推移、前日比2.6ドル高の3609.3ドルとなった。12月限は安寄りし
たのち、ドル安を受けて堅調となった。欧州時間に入ると、買いが一巡し、上げ一服と
なった。
 日中取引では、予想以下の米雇用統計を受けて買い優勢となった。時間外取引の高値
を突破すると、テクニカル要因の買いが入り、一代高値3655.5ドルを付けた。
 8月の米雇用統計によると、非農業部門雇用者数は2万2000人増と、市場予想の
7万5000人増を大幅に下回った。失業率は4.3%と、前月の4.2%から上昇
し、約4年ぶりの高水準に達した。
 ニューヨーク銀12月限は、時間外取引で4120.0〜4164.0セントのレン
ジで推移し、前日比3.7セント高の4138.0セントとなった。12月限は安寄り
したのち、ドル安を受けて買い優勢となった。欧州時間に入ると、買いが一巡し、上げ
一服となった。
 日中取引では、手じまい売りが出て4116.0セントまで下落した。その後は、予
想以下の米雇用統計を受けて地合いを引き締めると、時間外取引の高値を突破し、
4210.0セントまで上昇した。買い一巡後は上げ一服となったが、4127.5セ
ントで押し目を買われた。
 9月4日のコメックス指定倉庫在庫は、金が前日比変わらずの3895万7798オ
ンス、銀は95万4747オンス増の5億1836万8232オンス。

今日の材料
・7月の独鉱工業受注は、大口受注が減少したことから前月比2.9%減少した。市場
では0.5%の増加が予想されていた。
・7月の英小売売上高(数量ベース)は前月比0.6%増となり、ロイターがまとめた
市場予想の0.2%増を上回った。
・ドイツ経済研究所(DIW)が発表した予測によると、ドイツ経済に長期低迷から脱
却する暫定的な兆しが見られる。DIWは2025年の国内総生産(GDP)を0.2
%増と予想。
・中国政府は、欧州連合(EU)から輸入される豚肉の一部に最高62.4%の反ダン
ピング(不当廉売)関税を暫定的に課すと発表した。中国製電気自動車(EV)への関
税に起因するEUとの貿易摩擦が激化する。
・8月の世界の食料価格は130.1ポイントとなり、7月改定値の130.0ポイン
トから上昇し、約2年半ぶりの高水準となった。肉、砂糖、植物油が値上がりした一
方、穀物や乳製品が値下がりした。
・8月の米雇用統計によると、非農業部門雇用者数は2万2000人増にとどまり、市
場予想の7万5000人増を大幅に下回った。失業率は4.3%と、前月の4.2%か
ら上昇し、約4年ぶりの高水準に達した。雇用の減速が鮮明となり、米連邦準備理事会
(FRB)による月内の利下げはほぼ確実とみられる。
・8月のカナダの失業率は前月より0.2%ポイント悪化して7.1%となり、新型コ
ロナウイルス禍の時期を除くと、2016年5月以来、9年3カ月ぶりの水準まで悪化
した。雇用者数はパートタイムを中心に前月比6万5500人減り、失業者数は約
160万人となった。
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