【↓】日経平均 大引け| 4日ぶり反落、朝高も利益確定売りで値を消す (9月9日)

配信元:株探
著者:Kabutan
日経平均株価
始値  43907.55
高値  44185.73
安値  43452.74
大引け 43459.29(前日比 -184.52 、 -0.42% )

売買高  19億7977万株 (東証プライム概算)
売買代金 4兆7643億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は4日ぶり反落、朝高後に値を消す展開
 2.一時500円超の上昇で4万4000円大台にのせる場面も
 3.アドテストは売買代金断トツで上昇、全体相場支える
 4.空売りの買い戻し一巡後は円高横目に日経平均が軟化
 5.値下がり銘柄数は後場に増加、全体の約6割を占める

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前週末比114ドル高と反発した。長期金利の低下を好感し、ハイテク株や消費関連株の一角が買われた。

 東京市場では、朝方にリスク選好の地合いが継続したが、その後は売り優勢の流れとなり、日経平均株価は急速に値を消す展開を強いられた。

 9日の東京市場は、荒れ模様の展開となり、朝方は日経平均が500円高超に買われるなど、大きく水準を切り上げ4万4000円台に乗せる場面があった。しかし、その後は値を消し、後場に入るとマイナス圏に沈んだ。外国為替市場でドル安・円高方向に振れたことなども嫌気され、日経平均は結局180円あまり値を下げ、ほぼ安値引けとなっている。石破茂首相の退陣表明を受けて次期政権への期待感から買いが続いていたが、空売り筋による買い戻しが一巡すると上値が重くなり、今度は利食い急ぎの地合いに変わった。半導体関連の一角が買われ不動産や陸運などの内需株も高かった一方、非鉄や鉄鋼など市況関連に売りがかさみ全体を押し下げた。個別でみてもプライム市場の値下がり銘柄数が後場に入り増加し、全体の6割近い銘柄が下落した。

 個別では、ソフトバンクグループ<9984>、フジクラ<5803>がいずれも商いをこなしながらも値を下げたほか、サンリオ<8136>も下値を探った。古河電気工業<5801>が下落、ファーストリテイリング<9983>も安い。武田薬品工業<4502>も安く、三井金属<5706>の下げが目立つ。学情<2301>が急落、ユニオンツール<6278>、大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>、東洋エンジニアリング<6330>なども大幅安となった。

 半面、売買代金で群を抜いたアドバンテスト<6857>が大幅高で上場来高値を更新したほか、東京エレクトロン<8035>も頑強な値動き。IHI<7013>が物色人気を集め、ソニーグループ<6758>、日立製作所<6501>もしっかり。SHIFT<3697>が買われた。ニーズウェル<3992>、芝浦メカトロニクス<6590>が急伸をみせ、トレジャー・ファクトリー<3093>、アイ・アールジャパンホールディングス<6035>、イチネンホールディングス<9619>なども大きく水準を切り上げた。トクヤマ<4043>も人気を博した。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、東エレク <8035>、中外薬 <4519>、ソニーG <6758>、スズキ <7269>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約267円。うち208円はアドテスト1銘柄によるもの。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>、ファストリ <9983>、TDK <6762>、フジクラ <5803>、テルモ <4543>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約280円。

 東証33業種のうち上昇は8業種。上昇率の上位5業種は(1)パルプ・紙、(2)倉庫・運輸、(3)不動産業、(4)電気機器、(5)空運業。一方、下落率の上位5業種は(1)非鉄金属、(2)鉄鋼、(3)鉱業、(4)石油・石炭、(5)精密機器。

■個別材料株

△ファーマF <2929> [東証P]
 25年7月期通期の営業益予想を23億円に上方修正。
△トレファク <3093> [東証P]
 8月既存店売上高が48ヵ月連続前年を上回る。
△SHIFT <3697> [東証P]
 日経平均新規採用銘柄に決定。
△セック <3741> [東証P]
 1株から2株への株式分割と配当予想の実質増額修正を好感。
△ニーズウェル <3992> [東証P]
 クラウドSIM使った建設・建機業界向けモバイルWi-Fi提供。
△パーク24 <4666> [東証P]
 12月1日からカーシェアリングの料金体系を一部変更へ。
△アクシージア <4936> [東証S]
 中国ECが想定超で25年7月期業績は計画上振れ。
△コンヴァノ <6574> [東証G]
 新たに200億円のビットコイン購入を発表。
△アドバンテスト <6857> [東証P]
 半導体セクター上昇の牽引役として再び名乗りを上げる。
△イチネンHD <9619> [東証P]
 26年3月期配当予想を増額修正。

▼学情 <2301> [東証P]
 25年10月期業績予想を一転減益予想へ下方修正。
▼Defコン <4833> [東証G]
 東証が信用規制の臨時措置を実施。


 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)ニーズウェル <3992>、(2)芝浦 <6590>、(3)IRジャパン <6035>、(4)トレファク <3093>、(5)イチネンHD <9619>、(6)ファーマF <2929>、(7)パーク24 <4666>、(8)アドテスト <6857>、(9)トクヤマ <4043>、(10)JIA <7172>。
 値下がり率上位10傑は(1)学情 <2301>、(2)ユニオンツル <6278>、(3)Lドリンク <2585>、(4)三井金 <5706>、(5)大阪チタ <5726>、(6)東洋エンジ <6330>、(7)アステリア <3853>、(8)電算システム <4072>、(9)シチズン <7762>、(10)霞ヶ関C <3498>。

【大引け】

 日経平均は前日比184.52円(0.42%)安の4万3459.29円。TOPIXは前日比16.08(0.51%)安の3122.12。出来高は概算で19億7977万株。東証プライムの値上がり銘柄数は616、値下がり銘柄数は952となった。東証グロース250指数は771.33ポイント(3.04ポイント安)。

[2025年9月9日]


株探ニュース

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