8月卸売物価指数が発表されたが、金相場の反応は限定的だった。前月比だと総合と コアがともに0.1%低下であり、米企業が新たな関税コスト発生も価格転嫁には慎重 だったことが示されている。こうした状態を維持できるかは懐疑的な見方も強いが、少 なくともインフレデータに反映されるような大きな価格転嫁の動きは確認できなかっ た。米連邦準備制度理事会(FRB)としては、インフレ圧力が予想よりも大きく上振 れすることで利下げに慎重にならざるを得ない、最悪のシナリオが後退することにな る。米長短金利低下で上昇しやすい環境と言えたが、最近の堅調地合に対する持高調整 の動きもあり、前日比では小幅まちまちとなった。ドルの値動きが鈍かった影響もある が、過熱感への警戒も求められる状態にあることが確認できる。11日に8月消費者物 価指数が発表される。 (マーケットエッジ・小菅 努)
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