アジア株 韓国株最高値、SKハイニックスが世界初「HBM4」開発完了 上海株上値重い、米中対立激化

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
アジア株 韓国株最高値、SKハイニックスが世界初「HBM4」開発完了 上海株上値重い、米中対立激化

東京時間11:21現在
香港ハンセン指数   26445.12(+358.80 +1.38%)
中国上海総合指数  3883.45(+8.14 +0.21%)
台湾加権指数     25455.14(+239.43 +0.95%)
韓国総合株価指数  3383.03(+38.83 +1.16%)
豪ASX200指数    8873.90(+68.87 +0.78%)

アジア株は総じて上昇、前日の米株高を好感して買い優勢で始まった。

米労働市場の減速懸念が一段と高まっており、米国の積極利下げが期待される。新規失業保険申請件数が前週に大幅に増加、約4年ぶりの高水準となった。同時に発表された米消費者物価指数には目もくれず雇用指標に市場は反応。前回の雇用統計や雇用者数年次改定の大幅下方修正を受け、市場の関心はもっぱらインフレよりも労働市場だ。

香港株は大幅反発、約4年ぶり高値をつけている。香港は金融政策を米国に連動させているため、米連続利下げ期待の高まりは香港の基準金利引き下げ期待につながる。バイドゥやアリババ、テンセントホールディングス、JDドットコム、ネットイース、レノボなどハイテク関連が総じて上昇。

韓国株は史上最高値を更新。SKハイニックスが7%超高、25年ぶり高値を更新している。LGディスプレイやサムスン電子などほかのハイテク関連も連れ高に。

SKハイニックスはHBM(広帯域幅メモリ)最新世代「HBM4」製品を「世界で初めて」開発と量産準備を完了したと発表した。前世代比で帯域幅を倍増、電力効率を40%以上改善、業界最高のデータ処理速度と電力効率を実現。

上海株は続伸も上値は重い、米中対立激化が引き続き懸念されている。

トランプ米政権はG7に中国とインドに最大100%関税科すよう圧力をかけており、G7財務大臣らはきょうオンライン会議を開催し、関税政策について協議する。EUは経済的影響と中国からの報復を考慮、インド中国に高関税を科すことは困難だとして、ロシアのエネルギーに対する圧力強化で米国を説得したいようだ。ただ、過去にハンガリーとスロバキアが反対、EUは対露制裁強化に失敗しており今回も難しいか。

ベッセント米財務長官が12日から18日までスペインと英国を訪問する。その際にマドリードで何副首相ら中国政府高官らと会い、TikTokや貿易・経済、国家安全保障問題について協議する予定。

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