日経平均株価 始値 45634.29 高値 45852.75 安値 44495.46 大引け 45045.81(前日比 -257.62 、 -0.57% ) 売買高 30億3750万株 (東証プライム概算) 売買代金 8兆7515億円 (東証プライム概算) ----------------------------------------------------------------- ■本日のポイント 1.日経平均は257円安、後場には一時4万4400円台に急落 2.前日の米株高を受け前場に日経平均は取引時間中の最高値を更新 3.日銀は保有するETFの売却を決定、後場は一転下げに転じる 4.日銀のETF売却ペースは緩やかで影響は限定的との見方も 5.ファストリやTDK、リクルートが安くソニーGや任天堂が下落 ■東京市場概況 前日の米国市場では、NYダウは前日比124ドル高と続伸した。米利下げ再開を好感しハイテク株を中心に買いが優勢となった。 東京市場では、日経平均株価は反落。前日の米株高を受け、日経平均は前場には取引時間中の最高値を更新した。しかし、日銀が保有するETFを売却することが発表されたことで、後場の日経平均は大幅安となる場面があった。 前日の米株式市場では、米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げを好感する買いが流入しNYダウやナスダック指数が最高値を更新した。この米株高を受けて、日経平均も買い先行でスタート。朝方に一時上昇幅は500円を超え4万5852円まで値を上げ、取引時間中の最高値を更新した。半導体関連株を中心とする買いが継続した。ただ、後場に入ると相場の様相は一変。日銀金融政策決定会合では、政策金利は据え置かれた一方で保有するETFを売却することが発表された。これを受け、ETF売却による株式需給の悪化懸念が浮上。日経平均は午後1時過ぎに一時800円を超える下落となり4万4400円台まで急落した。しかし、ETFの売却ペースは緩やかで影響は限定的との見方も膨らむなか売り一巡後は下げ渋り、結局257円安で取引を終えた。 個別銘柄では、ファーストリテイリング<9983>が売られ、TDK<6762>やリクルートホールディングス<6098>が下落した。任天堂<7974>やソニーグループ<6758>、キーエンス<6861>、SMC<6273>が軟調。トヨタ自動車<7203>や日立製作所<6501>、サンリオ<8136>が安く、ソシオネクスト<6526>、キヤノン<7751>も値を下げた。 半面、レーザーテック<6920>やアドバンテスト<6857>、東京エレクトロン<8035>が高く、ソフトバンクグループ<9984>も堅調。フジクラ<5803>や古河電気工業<5801>が上昇し、IHI<7013>や川崎重工業<7012>が買われた。さくらインターネット<3778>や東京電力ホールディングス<9501>が値を上げた。 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、レーザーテク <6920>、SBG <9984>、東エレク <8035>、フジクラ <5803>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約214円。うち132円はアドテスト1銘柄によるもの。 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、TDK <6762>、リクルート <6098>、テルモ <4543>、ソニーG <6758>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約277円。うち174円はファストリ1銘柄によるもの。 東証33業種のうち上昇は9業種。上昇率の上位5業種は(1)銀行業、(2)卸売業、(3)証券・商品、(4)その他金融業、(5)電気・ガス。一方、下落率の上位5業種は(1)その他製品、(2)サービス業、(3)精密機器、(4)小売業、(5)水産・農林業。 ■個別材料株 △クロスキャト <2307> [東証P] 9月中間期業績予想は各利益が減益から一転増益へ。 △さくらネット <3778> [東証P] 情報通信研究機構などと国産AIエコシステム構築へ。 △ビートレンド <4020> [東証G] 株主優待制度の新設を好感。 △イビデン <4062> [東証P] エヌビディアのインテル出資が株価刺激。 △サンバイオ <4592> [東証G] 慢性期TBI向け「SB623」のフェーズ3試験デザインで米FDAと合意。 △コンヴァノ <6574> [東証G] 株主優待制度を新設へ。 △テノ.HD <7037> [東証S] 配当増額と株主優待導入を好感。 △助川電気 <7711> [東証S] 高市前経済安保相の自民党総裁出馬会見前に関連銘柄物色の動き。 △ニコン <7731> [東証P] 「レイバン」運営の仏光学大手による買い増しを思惑視。 △ランビジネス <8944> [東証S] 9月26日に自社株の12.83%を消却へ。 ▼スターシーズ <3083> [東証S] 業績上方修正も需給面が重しに。 ▼ファストリ <9983> [東証P] 日銀がETFの市場売却決定し需給懸念が広がる。 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)さくらネット <3778>、(2)レーザーテク <6920>、(3)アステリア <3853>、(4)イビデン <4062>、(5)ローツェ <6323>、(6)ニコン <7731>、(7)TOWA <6315>、(8)東京精 <7729>、(9)セレス <3696>、(10)日本高純度 <4973>。 値下がり率上位10傑は(1)コーセル <6905>、(2)大阪チタ <5726>、(3)円谷フィHD <2767>、(4)コーセー <4922>、(5)杉本商 <9932>、(6)KLab <3656>、(7)ライオン <4912>、(8)ファストリ <9983>、(9)邦チタ <5727>、(10)シャープ <6753>。 【大引け】 日経平均は前日比257.62円(0.57%)安の4万5045.81円。TOPIXは前日比11.19(0.35%)安の3147.68。出来高は概算で30億3750万株。東証プライムの値上がり銘柄数は649、値下がり銘柄数は917となった。東証グロース250指数は772.99ポイント(11.46ポイント高)。 [2025年9月19日] 株探ニュース
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