NY原油市況=小反落、利益確定の売りに押されるが緊迫感は拡大

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/11     64.80       65.34       64.06       64.98        - 0.01
  2025/12     64.21       64.70       63.54       64.40        + 0.01
  2026/01     63.78       64.27       63.20       64.01        + 0.05
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              765,613             1,947,955    ( + 28,034)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/10     242.65    + 4.93
                            2025/11     241.60    + 4.71
         改質ガソリン       2025/10     200.22    - 1.66
                            2025/11     195.47    - 0.75
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の当限は小反落。終値の前営業日比は、期近2限月は0.01ドル
安〜0.01ドル高。その他の限月は0.05〜0.10ドル高。
 供給過剰懸念が根強いなか、前日までの上昇もあって利益確定の売りが優勢となっ
た。米国の原油在庫は低水準で推移しており、石油輸出国機構(OPEC)プラスの増
産の影響はあまり見られないが、供給過剰から市場参加者の意識が離れない。
 ただ、欧州の外交当局者らが、さらなる領空侵犯があった場合にはロシア機の撃墜な
ど、全面的な対応を取る用意があるとロシアを警告したと報じられると、下げ幅を削っ
た。アレクセイ・メシュコフ駐フランス大使は、もし北大西洋条約機構(NATO)が
ロシアの航空機を撃墜したら、戦争になるだろうとの認識を示した。G20外相会合で
ロシアのラブロフ外相は、「NATOと欧州連合(EU)はウクライナを通じてロシア
に対して本当の戦争を仕掛けており、すでにその戦争に直接参加している」と述べた。
 ピート・ヘグセス米戦争長官は、来週前半に米バージニア州の海兵隊基地に米国の将
軍や提督数百人を緊急に集めるよう命じた。緊急会合の目的は不明。准将以上のすべて
の将校、欧州、中東、アジア太平洋地域の司令官が出席する予定で、かなり異例。米ワ
シントン・ポストが報じている。
 時間外取引で11月限は軟調。通常取引序盤には64.06ドルまで下げ幅を広げ
た。ただ、その後は切り返し、引けにかけては下げをほぼ解消した。引け後には
65.34ドルまで強含み。
 改質ガソリンの期近は反落。ヒーティングオイルの期近は続伸。ロシアの新たな輸出
禁止措置を受けて、ヒーティングオイルを含む留出油の供給不足が警戒されている。
今日の材料
・ロシア政府、ガソリンの輸出禁止措置を年内継続=ノバク露副首相
・石油生産者以外のディーゼル燃料輸出を禁止=同上
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