[今日の視点]貴金属=反落、現物安や円高で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 貴金属は、反落して寄り付く見通し。金と銀はドル建て現物相場の下落と円高を受け
て売り優勢となろう。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナがニューヨーク安と円高
を受けて軟調となろう。
 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は9.76ドル安の
3860.52ドル、銀が39セント安の4668セント、プラチナが40.62ドル
安の1570.38ドル、パラジウムは27.51ドル安の1257.49ドル。
 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=147.85/87円で、前営業日の
大引け時点から0.25円の円高。
 先限の寄り付き目安は、金が1万8545円前後、銀は217.0円前後、プラチナ
は7185円前後、パラジウムは6000円前後。
【NY金は米消費者信頼感指数の低下で押し目を買われる】
 金はきのうの海外市場は、欧州時間に利食い売りが出て急落したのち、米消費者信頼
感指数の低下を受けて押し目を買われた。
 金は米消費者信頼感指数の低下を受けて押し目をかわれた。米政府機関閉鎖の可能性
を受けてアジア市場で史上最高値を更新したが、欧州時間に利食い売りが出て急落し
た。ただ米消費者信頼感指数の低下が下支えになった。9月の米消費者信頼感指数は
3.6ポイント低下し、94.2となった。雇用機会を巡る懸念の高まりを背景に、市
場予想の96.0を下回った。一方、8月の米雇用動態調査(JOLTS)によると、
求人件数は722万7000件と前月から1万9000件増加した。市場予想の718
万5000件を上回った。
 トランプ米大統領は、ホワイトハウスで記者団に対し、「おそらく政府閉鎖になるだ
ろう」と述べた。政府閉鎖を巡る交渉では、民主党がリスクを負っているとした。米上
院は、民主党のつなぎ予算案を否決した。
 銀はきのうの海外市場は、欧州時間から利食い売りが出て上げ一服となった。
【プラチナは欧州時間の利食い売りが圧迫】
 プラチナはきのうの海外市場は、欧州時間の利食い売りが圧迫要因になった。
 プラチナは欧州時間の利食い売りが圧迫要因になった。米政府機関閉鎖の可能性や金
堅調が支援要因になったが、欧州時間に利食い売りが出た。ニューヨーク市場で、米消
費者信頼感指数の低下が下支えになったが、戻りは限られた。
<今日の予定>
●中国・香港(国慶節)
・短観 概要及び要旨 9月調査(日本銀行)
・ユーロ圏製造業購買担当者景況指数 2025年9月確報(Markit)
・ユーロ圏消費者物価指数 2025年9月速報(EUROSTAT)
・全米雇用報告 2025年9月(ADP)
・米製造業景況指数 2025年9月(ISM)
MINKABU PRESS 東海林勇行

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