[本日の見通し]石油=堅調、米原油在庫はタイトなまま

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 日中取引開始後、原油の2026年3月限は堅調。6万0990円まで上昇し、夜間
取引の高値を上回った。
 米石油協会(API)が発表した米週間石油在庫統計で、原油在庫は前週比278万
バレル増となった一方、受け渡し地であるオクラホマ州クッシングの原油在庫は前週比
115万2000バレル減となった。米エネルギー情報局(EIA)の週報でクッシン
グの原油在庫は2346万7000バレルで、タンクボトムとされる2000万バレル
を十分に上回って推移しているとはいえない。米国の原油在庫はタイトなままであり、
受け渡し地点でもタイトである。
 石油輸出国機構(OPEC)プラスが増産を続けているなか、世界最大の石油消費国
であり、増産を続ける世界最大の産油国である米国で、原油在庫が積み上がらない背景
はよくわからない。世界最大級の産油国である米国やロシア、サウジアラビアが増産し
た原油はどこに消えているのだろうか。中国の備蓄が余剰を一気に吸収しているのか、
今後も統計を確認する必要がある。
 時間外取引でニューヨーク原油11月限は前日比0.40ドル高の62.13ドルで
取引されている。本日これまでのレンジは62.05ドルから62.20ドル。
 原油3月限の予想レンジは6万0300円から6万1300円、ガソリン先限は8万
0500円から8万1500円、灯油先限は8万4500円から8万5500円。
MINKABU PRESS

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。