●短期見通し穀物、下げ一服感も小動きか＝マーケットエッジ

　トウモロコシは、４００セント水準で底入れ、反発を打診する環境になる。作柄不
安、良好な輸出環境が続いていることが下落余地を限定する見通し。また農家が安値で
の在庫売却を渋っていることもポジティブ。一方で、短期目線ではハーベスト・プレッ
シャーが上値を圧迫しており、大きな値動きには発展しづらい。やや上値の重さが目立
つが、４００セント台前半で売買が交錯しよう。売買材料が乏しいだけに、大豆相場の
値動きにも注意が必要。
　大豆は、米中の大豆貿易環境に不透明感が強く、１０００セント台前半で売買が交錯
しやすい。月末の米中首脳会談が開催される可能性が高まっており、その際は大豆貿易
がテーマ化されるのが確実な情勢にある。一方で、実際に米中間の大豆貿易が再開され
るのかは不透明感が強い。改めて下値不安は後退しているが、決定打を欠きやすい。
（マーケットエッジ・小菅 努）

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