【市況】 金は急反落。米国とロシアがウクライナ和平に向けて近づいていると見られることが 安全資産を圧迫し、急速に調整安が進んでいる。ロシアのラブロフ外相は、ロシア はアラスカサミットで設定された方向に進む準備ができていると述べ、8月の米ロ首脳 会談で、ウクライナ和平に向けて一定の合意があったことを明らかにした。同外相はウ クライナ紛争の根本原因に対処せず即時停戦を求めることは、米ロ首脳がアラスカで合 意した内容に反するとも述べており、米国とロシアの取り組みの一部に言及している。 銀も大幅反落。 午前11時33分現在の前営業日比は、金標準が1144〜256円安、金ミニが 1148.5〜75円安、ゴールドスポットが454円安、銀が30.0〜24.5円 安。 午前11時33分現在の出来高は、金が4万4110枚、金ミニが2万2911枚、 ゴールドスポットが3551枚、銀が20枚。 【和平努力への貢献は自然なこと】 米ロ首脳会談が開催について、大手メディアは見送りと報道している一方、ロシアの キリル・ドミトリエフ特使は、ブダペスト首脳会合の準備は継続していると示唆した。 ドミトリエフ氏はプーチン大統領の側近で、ロシアの外交交渉における中心人物。 トランプ米大統領はブダペスト会合が見送りとなったかどうか問われ、「無駄な会談 をしたくない」、「まだ決定していない」と語った。 ブルガリアのゲオルク・ゲオルギエフ外務大臣は、ロシアのプーチン大統領がトラン プ米大統領と会談するためにハンガリーの首都ブダペストに向かうならば、飛行機のた めに空域を開放する準備ができていると述べた。「和平努力がなされるとき、そのよう な会合の実現にすべての当事者が貢献するのは自然なこと」とも語っている。 金先限は1万9707円まで一時暴落。2万円の節目を下回ったが、ドル建て現物相 場が安値から切り返し、国内市場でも押し目買いが入っている。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は、4006.40ドルまで下げ幅を拡大した。一時21日移 動平均線の水準に到達している。ただ、売り一巡後は下げ幅をほぼ帳消しにする戻りを 見せている。 午前11時28分現在、ドル建て現物相場は4112.04ドルで推移。 MINKABU PRESS
みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。