[今夜の視点]海外原油=続伸へ、インドはロシアと距離を取るのか?

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 時間外取引でニューヨーク原油12月限は前日比2.28ドル高の60.78ドルで
推移。本日これまでのレンジは59.64〜60.87ドル。
 ウクライナ和平への機運が消失し、米国とロシアが再び対立する方向にあることが相
場を押し上げるだろう。トランプ米大統領は米ロ首脳会談の中止を発表した。米国は対
ロ制裁を強化したほか、インドがロシア産原油の購入量を減少させている可能性もあ
る。ブルームバーグは、ロシアのインド向けの原油供給量がゼロ付近に向かっていると
報道した。日量900万バレル超を生産する世界最大級の産油国が米国によって追い詰
められ、供給先を失いつつあるなら、強気に構える場面か。
 ただ、米国による100%の追加関税の発動を控えても、中国に目立った動きは見ら
れない。ロシア産原油を輸入する国に対する米国の二次関税政策は、中国がロシア産原
油を購入し続ける限り、効果を発揮しない。インドがロシアと距離をとっても、中国が
引き受けるならロシア産原油の供給量に変化は生じない。米中貿易戦争の激化に備えて
おくべきだろう。
<今夜の予定>
◆ 香港 ◆
【経済】17:30 消費者物価指数 2025年9月(香港統計局)
◆ トルコ ◆
【経済】16:00 消費者信頼感指数 2025年10月(トルコ統計機構)
【経済】20:00 金融政策決定公表(トルコ中央銀行)
◆ アメリカ ◆
【経済】21:30 新規失業保険申請件数(労働省)
【経済】23:00 中古住宅販売統計 2025年9月(全米不動産協会)
【農産】21:30 週間穀物輸出成約高(USDA)
◆ カナダ ◆
【経済】21:30 小売売上高 2025年8月(カナダ統計局)
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