●短期見通し穀物、米中関係改善でじり高傾向=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 トウモロコシは、400セント水準で底入れ、反発を打診する環境になる。需給にひ
っ迫感は乏しいが、大豆相場の上昇で上値切り上げが打診される。30日の米中首脳会
談を受けての大豆相場の動向に注目したい。また、農家が安値での在庫売却を渋り、供
給サイドの安値限決が確認されていることもポジティブ。410セントや420セント
に値頃感が浮上している。ただし、値上がりが進めば農家の在庫売却は強化される見通
し。このまま400セント台前半で売買が交錯する展開に留まる可能性が高い。
 大豆は、米中首脳会談で大豆貿易環境の正常化が進む見通し。実際に中国が米国産大
豆をどの程度購入するのかは不透明だが、需給環境が大きく変わる可能性がある。既に
中国向け成約が報告され始めている。1,100セント台乗せが打診されるが、在庫見
通しや南米の良好な生産環境からは、ここから大相場に発展していくまでの見通しには
ない。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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