【中銀チェック】英中銀は一部で利下げの期待 4日の豪中銀に続いて、6日の英中銀金融政策会合も据え置き見通しが大勢となっています。ただ、一部で利下げ見通しが出ています。短期金利市場では73%が据え置きを見込み、27%が利下げを見込んでいます。専門家予想でも据え置き見通しがほとんどとなっていますが、米大手投資銀行ゴールドマンサックスは顧客向けレポートで0.25%利下げの見通しを示しています。 22日に発表された9月の英物価統計で、インフレターゲットの対象となる消費者物価指数(CPI)前年比が+4.0%へ伸びが加速するとの市場予想に反して、8月と同水準の+3.8%に留まったことが背景にあります。 英財政赤字懸念などもって、英経済の先行き見通しがやや不安定との印象を与える中、物価上昇が落ち着いてきたとのデータが利下げ期待につながっているという状況です。 とはいえ据え置き見通しの方がかなり強いため。実際に利下げとなった場合はポンド売りが進みそうです。据え置きとなった場合でも、投票結果次第ではポンド売りが期待されます。 今年に入って全会一致の決定が一度もない英中銀金融政策会合。前回は7対2で2名が0.25%の利下げを主張しました。超ハト派として知られるディングラ委員、テイラー委員が利下げ主張に回っています。今回の会合で据え置きが多数派となったとしても、利下げ主張が増えているようだと、次回以降の利下げ決定期待が広がり、ポンド売りとなりそうです。こちらもハト派姿勢が目立つラムズデン副総裁あたりが利下げ主張に回っている可能性が十分にあります。 なお、今回は四半期に一度の金融政策報告書が公表され、ベイリー総裁が会見を行うスーパーサーズデーにあたっていますので、その点にも注意です。 MINKABUPRESS 山岡
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