NY原油市況=反落、根強い供給過剰懸念が重し

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/12     61.03       61.03       59.94       60.56        - 0.49
  2026/01     60.69       60.72       59.68       60.31        - 0.44
  2026/02     60.41       60.43       59.46       60.09        - 0.39
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              589,882             1,905,735    ( + 5,919)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/12     244.46    + 3.93
                            2026/01     240.75    + 3.20
         改質ガソリン       2025/12     192.28    + 0.67
                            2026/01     187.92    + 0.40
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は反落。終値の前営業日比は、期近2限月は0.49〜
0.44ドル安。その他の限月は0.39〜0.14ドル安。
 供給過剰懸念が根強いことが相場を圧迫した。石油輸出国機構(OPEC)プラスの
主要8カ国は年内について増産を続けるほか、国際エネルギー機関(IEA)が想定し
ているように石油需要の伸び悩みが警戒されている。
 トランプ米政権が南米ベネズエラに対する攻撃を検討しているとの報道が続いている
ことは下値を支えた。米ニューヨーク・タイムズによると、米国はベネズエラ軍事基地
への空爆、派兵によるマドゥロ大統領の殺害や確保、油田や飛行場の制圧などを選択肢
に入れているもよう。
 一方、ロシア下院議員のアレクセイ・ジュラフリョフ氏はベネズエラに新型中距離弾
道ミサイル「オレシュニク」を供給する可能性があると述べた。オレシュニクの射程は
5500キロと報道されており、ベネズエラに配備された場合、米国のほとんどが射程
に入る。核弾頭も搭載可能。
 時間外取引で12月限は59.94ドルまで下落。通常取引開始後は買い戻しが優勢
となり、60.90ドルまで下げ幅を削った。ただ、引けにかけて戻りは抑えられた。
 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は続伸。ヒーティングオイルを含む留出油
の供給不足が警戒されている。
今日の材料
・サウジのムハンマド・ビン・サルマン皇太子が18日に米国を訪問へ
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