【↑】日経平均 大引け| 急反発、米政府機関の閉鎖解除期待で買い優勢 (11月10日)

配信元:株探
著者:Kabutan
日経平均株価
始値  50645.27
高値  50969.50
安値  50392.44
大引け 50911.76(前日比 +635.39 、 +1.26% )

売買高  24億1605万株 (東証プライム概算)
売買代金 6兆801億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は急反発、米政府機関の閉鎖解除期待広がる
 2.米株先物高でリスク選好ムード
 3.半導体関連上昇し5万1000円に接近
 4.決算発表受けた個別物色も活発化
 5.円弱含みも自動車株の反応限られる

■東京市場概況

 前週末の米国市場では、NYダウは前日比74ドル高と反発した。米政府機関の閉鎖解除に向けた協議進展に期待する買いが優勢となった。

 週明けの東京市場では、米国政府機関の閉鎖解除期待が高まり、リスク選好姿勢が台頭。半導体関連株を物色する姿勢もみられ、日経平均株価は5万1000円に接近した。

 米議会上院が米国時間9日、つなぎ予算案を採決するための動議を可決した。長期間にわたる政府機関の閉鎖が終結に向かうとの期待感が高まるなか、米株価指数先物が時間外取引で上昇した。投資家のリスク許容度が上向くなかで、外国為替市場でドル円相場は一時1ドル=154円台に乗せるなどドル高・円安が進行。東京市場では株価指数先物への買いが入り、日経平均を押し上げた。日経平均は後場にジリ高歩調となり、上げ幅は一時700円近くに迫った。半導体関連株への買い意欲が顕在化した半面、円安のなかでも自動車株に買い向かう姿勢は限られ、ゲームやサービスセクターの一角が逆行安となった。プライム市場の値上がり銘柄数は76%。決算発表を受けた個別物色も活発化した。TOPIXも反発。東証グロース市場250指数は5日ぶりに反発し、上昇率は1.7%となった。

 個別では、キオクシアホールディングス<285A>が売買代金トップとなり急騰。アドバンテスト<6857>やソフトバンクグループ<9984>、東京エレクトロン<8035>が値を上げ、INPEX<1605>や住友金属鉱山<5713>が株価水準を切り上げたほか、ソニーフィナンシャルグループ<8729>がしっかり。メルカリ<4385>や大阪ソーダ<4046>、栗田工業<6370>が値を飛ばし、オリンパス<7733>や東洋製罐グループホールディングス<5901>、マネックスグループ<8698>が急伸。日東紡績<3110>とTOWA<6315>がストップ高となった。

 半面、ホンダ<7267>や任天堂<7974>、サンリオ<8136>が売られ、三菱重工業<7011>やIHI<7013>が軟調推移。レーザーテック<6920>が冴えない展開となったほか、オムロン<6645>と古河電気工業<5801>が下値を探り、日本アクア<1429>やシークス<7613>、ヨコオ<6800>が大幅安となった。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、東エレク <8035>、SBG <9984>、ファストリ <9983>、オリンパス <7733>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約566円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はリクルート <6098>、中外薬 <4519>、任天堂 <7974>、ホンダ <7267>、オムロン <6645>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約105円。

 東証33業種のうち上昇は25業種。上昇率の上位5業種は(1)石油・石炭、(2)鉱業、(3)金属製品、(4)ガラス・土石、(5)証券・商品。一方、下落率の上位5業種は(1)その他製品、(2)サービス業、(3)水産・農林業、(4)医薬品、(5)海運業。

■個別材料株

△セントケア <2374> [東証P]
 MBO発表でTOB価格にサヤ寄せ。
△J-MAX <3422> [東証S]
 9月中間期業績の計画上振れと通期最終利益予想引き上げ。
△大阪ソーダ <4046> [東証P]
 今期利益・配当予想の上方修正と自社株買い。
△メルカリ <4385> [東証P]
 7-9月期営業利益2.0倍。
△Welby <4438> [東証G]
 グループ会社がNTTドコモ子会社と業務提携。
△Ine <4933> [東証P]
 配当増額と優待拡充を好感。
△TOWA <6315> [東証P]
 9月中間期は計画上振れで着地。
△大同信 <6743> [東証S]
 26年3月期業績予想及び配当予想を上方修正。
△フィンテック <8789> [東証S]
 26年9月期営業益予想23%増で2円増配へ。
△札臨 <9776> [東証S]
 1株1965円でスクイーズアウト実施へ、来年2月上場廃止予定。

▼レカム <3323> [東証S]
 前期最終を46%下方修正、配当も0.6円減額
▼リバーエレク <6666> [東証S]
 今期経常を一転赤字に下方修正

 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)Ine <4933>、(2)TOWA <6315>、(3)セントケア <2374>、(4)メルカリ <4385>、(5)大阪ソーダ <4046>、(6)日東紡 <3110>、(7)栗田工 <6370>、(8)アルファ <4719>、(9)日神GHD <8881>、(10)タムラ <6768>。
 値下がり率上位10傑は(1)ヨコオ <6800>、(2)オムロン <6645>、(3)日本アクア <1429>、(4)シークス <7613>、(5)古河電 <5801>、(6)住友ファーマ <4506>、(7)ホソミクロン <6277>、(8)ソディック <6143>、(9)JMDC <4483>、(10)ホシザキ <6465>。

【大引け】

 日経平均は前日比635.39円(1.26%)高の5万0911.76円。TOPIXは前日比18.57(0.56%)高の3317.42。出来高は概算で24億1605万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1227、値下がり銘柄数は348となった。東証グロース250指数は712.72ポイント(11.88ポイント高)。

[2025年11月10日]


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