●短期見通し穀物、コーンは保合気味の展開に=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 トウモロコシは、400セント水準で底入れ、反発を打診する環境になる。需給にひ
っ迫感は乏しいが、安値での農家の売り渋り、米中関係の改善で緩やかな値上がりが打
診される。また、14日に米農務省(USDA)が2ヵ月ぶりに発表する需給報告でイ
ールド見通しを引き下げるとの見方もポジティブ。ただし、需給緩和評価に変化みられ
ず、値上がりが進めば農家の在庫売却は強化される見通しにある。430セント台から
の上昇余地は限られよう。
 大豆は、米中首脳会談で大豆貿易環境の正常化が進む見通しになっている。今後の焦
点は、中国がどの程度の規模を購入するかになる。中国が買い付けを再開したことは確
かだが、依然として中国の米国産大豆に対する13%の関税が残される中、大規模な購
入は想定しづらい。1,100セント水準に新たなレンジを形成する展開に留まろう。
南米の生産環境は引き続き良好なことはネガティブ。14日にUSDA需給報告が発表
される。イールド見通しは若干の引き下げ予想になっている。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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