【本日の見通し】155円台を再び試す展開が見られるか 昨日の海外市場でドル円は一時154円10銭台までドル売り円買いが入った。米連邦政府機関の閉鎖が解除され、リスク警戒の動きが一服も、週初の上院でのつなぎ予算可決からはスムーズな進行となっており、織り込みが進む中で、実際の解除を受けて利益確定の売りなどが出ていた。 もっとも調整局面で154円台が維持されたことで、その後の反発が見られ、154円台半ばを超えてきている。155円台を再び試す展開となる可能性が十分にありそう。ただ、先行き不透明感感もあって155円前後で三度上値を抑えられるようだと、週末にかけていったん調整が広がる可能性がある。 政府機関の閉鎖中の指標については、欠落するものがある程度出てくるとみられる。米国家経済会議(NEC)委員長は、10月の米雇用統計について、非農業部門雇用者数は発表されるが失業率は発表されない可能性が高いと発言。大統領報道官も一部指標の欠落に言及していた。米労働省は雇用統計や物価統計について、発表スケジュールを含め慎重に確認する姿勢を示している。既にデータがそろって発表待ちとなっていたとみられる9月の雇用統計などは比較的早く発表されると期待されており、状況を確認したいところ。 ユーロドルはドル安の流れを受けて一時1.1650超えまで上昇。その後の押し目は限定的でレンジが切り上がった印象。1.16台での推移が見込まれる。 ユーロ円は179円90銭台まで上昇。心理的節目である180円トライが意識される。史上最高値を更新しての上昇が続いており、大きなポイントが見えにくいが、流れ的にはもう少し上がありそう。 ポンドドルは昨日の英GDPの弱さから1.3101前後まで一時売りが出た。今週の英雇用統計の弱さもあって12月の利下げ期待が広がっている。ただ大台を維持したことで、その後のドル安局面での反発を誘い、1.32台まで上昇してきている。財政赤字懸念もあって上値追いには少し躊躇するところであるが、地合いは堅調。 ポンド円は一時204円台に乗せてきた。節目となる205円が見えてきている。こちらもポンド自体の地合いの弱さが警戒材料。 MINKABUPRESS 山岡
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