<金> NY金12月限は10月28日から今月7日にかけて4000ドル前後でもちあって いたが、10日の週を迎えてから地合いを引き締め12日に4200ドル台を回復。続 く13日に反落したが、4100ドル台後半は維持しており、底堅さを窺わせている。 米政府機関一部閉鎖は解除に至ったものの、過去最長となった今回の米政府機関一部 閉鎖が今年10月〜12月の国内総生産(GDP)にもマイナスの影響を与える可能性 が指摘されている。 一方の米雇用情勢に関しては軟化が警戒される状況が続いている。ADPが発表した 月次雇用統計では10月の雇 用者数の前月比は事前予想の3万2000人増を上回る 4万2000人増、と強気な内容となった。 ただ、従業員500人以上の大企業で7万3000人増となったことが全体をけん引 した結果だ。従業員50人未満の小規模事業所は1万人減、従業員数50〜499人の 中規模事業所は2万1000人減となっており、企業間の雇用格差が生じている状況が 示されている。 これに加え、ADP週次雇用統計は10月下旬まで の4週間は週平均1万1250 人の雇用を削減したとの推計が明らかとなった。 さらに8月1日に発動した相互関税上乗せ分の影響によるインフレ加速化に対する警 戒感も根強い。 NY金12月限は史上最高値を付けた10月20日以来の水準まで上昇しており、既 に買い一巡感が強まっているため、ここからの上げ余地は限られると見られるが、安全 資産を求める根強い動きにNY金は支えられ、12月限は4200ドル前後での高下が 続くと予想される。 <銀> NY銀12月限はNY金が地合いを引き締めるに伴い11月10日の週を迎えると それまでの4800セントでのもちあいから上値探りに転じ、13日には5441.5 セントに達して戻り高値を更新した。その後も5200セント台を保ち高値圏を維持し ている。 弱気な米国の雇用統計やミシガン大学消費者信頼感指数を受けて利下げ観測が強ま っていることや、工業用としての旺盛な需要が手掛かりが強気材料視されている。 高値を更新したことで買い一巡感が強まると見られるが、強気材料に下支えられるな か、当面は5200セントを支持線に下値堅く推移すると想定する。 <白金> NY白金1月限は10月21日に大きく値を崩した後は11月10日まで1600 ドルを上値抵抗線とした小動きが続いていたが、11日以降はじり高に転じて終値ベー スでの1600ドル台を回復する場面も見られている。 13日の取引では利下げ観測が後退するなか売り直されるなど、上値の重さも窺われ るだけに伸び悩みとなりそうで、1650ドルを上値抵抗線にしてのもちあいとなりそ うだ。中国乗用車協会(CPCA)が発表した10月の中国乗用車販売台数(確報値) は、前年同月比0.8%減の227万となり、今年1月以来の前年同月割れとなった。 不動産市況の低迷で中国の景気回復の遅れていることが同国の新車販売の不振につなが っており、今後のプラチナ相場の足かせになろう。 <パラジウム> NYパラジウム12月限はNY白金に追随して値位置を切り上げたものの、1500 ドルを超えてくると売り直されており、頭の重さを窺わせている。 独自の手掛かりに乏しい状況だけに上げ余地も限られ、1500ドルを前後する動き が見込まれる。 MINKABU PRESS
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