NY原油市況=続伸、ウクライナ軍がロシアの主要輸出港を攻撃

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/12     58.71       60.65       58.71       60.09        + 1.40
  2026/01     58.66       60.47       58.66       59.95        + 1.31
  2026/02     58.54       60.14       58.51       59.78        + 1.26
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              680,749             1,894,108    ( - 3,195)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/12     253.11    + 6.64
                            2026/01     248.25    + 6.38
         改質ガソリン       2025/12     201.16    + 5.19
                            2026/01     193.32    + 4.18
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は続伸。終値の前営業日比は、期近2限月は1.31〜
1.40ドル高。その他の限月は0.72〜1.26ドル高。
 ウクライナ軍の攻撃によって、ロシア黒海沿岸の主要輸出港ノボロシースクからの石
油輸出が停止した。ロシアの石油パイプライン運営会社トランスネフチはノボロシース
クへの供給を中止した。ノボロシースクからは日量200万バレル規模が輸出されてお
り、需給バランスに与える影響は大きい。カザフスタン産石油を輸出するカスピ海パイ
プライン・コンソーシアム(CPC)も、ドローン警報が解除されるまで輸出を一時停
止した。
 イラン革命防衛隊(IRGC)がオマーン湾で石油タンカー「タララ号」を拿捕した
ことは買い手がかり。タララ号はアラブ首長国連邦(UAE)からシンガポールへ向か
う途中だった。イランによる商船拿捕は今年初めて。イラン国営通信(IRNA)は燃
料密輸船を拿捕したと発表している。
 時間外取引で12月限は60.65ドルまで急伸した後に押し戻された。ただ、売り
は続かず、通常取引にかけて下値を切り上げ、60ドルの節目を上回って引けた。
 改質ガソリンの期近は続伸。ヒーティングオイルの期近は反発した。原油相場に連動
した。
今日の材料
・米石油掘削リグの稼働数は前週比3基増の417基=米ベーカー・ヒューズ
・米ロ首脳会談の調整を継続=オルバン・ハンガリー首相
・ハンガリーは起こり得るすべてについて用意がある=同上
・日本の高市首相の台湾問題の言及について過去最大級の警告=中国外交部報道官
・日本が台湾海峡情勢に武力介入すれば中国は必ず正面から痛撃を加える=同上
・日本は再び軍国主義の過ちを繰り返すつもりなのか、再び中国人民とアジア人民を的
に回すつもりなのか、戦後の国際秩序を覆そうとしているのか=同上
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