金・銀午前=金が大幅続落、NY安を引き継ぐ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【市況】
 金が大幅続落。ニューヨーク安を受けて売り優勢で始まった。その後は、ドル建て現
物相場の戻りを売られたことを受けて軟調となった。銀はニューヨーク安を受けて先限
が売り優勢となった。
 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が547〜405円安、金ミニが
521.5〜317.5円安、ゴールドスポットが344円高、銀が0.7円安。
 午前11時2分現在の出来高は、金が3万5654枚、金ミニが2万2195枚、ゴ
ールドスポットが4141枚、銀が5枚。
【NY金は米利下げ観測後退が圧迫】
 金は米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測後退が圧迫要因になった。米カンザス
シティー地区連銀の シュミッド 総裁 は、「過熱」したインフレに対する懸念は関税
の影響だけにとどまらないと述べ、米連邦準備理事会(FRB)が12月に開催する米
連邦公開市場委員会(FOMC)で再び利下げに反対意見を表明する可能性を示唆し
た。米ダラス地区連銀のローガン総裁は、12月の米FOMCでの利下げにも反対する
姿勢を改めて示した。インフレ率が高すぎることや上昇傾向にあること、さらに米FR
Bの目標である2%の達成に時間がかかりすぎることを懸念した。CMEのフェドウォ
ッチで、12月利下げ確率は44.4%(前日44.4%)となった。
 米労働統計局(BLS)は9月の米雇用統計について、20日に公表するとした。ま
た9月の物価調整済み賃金データを21日に公表するとした。10月の消米費者物価指
数(CPI)と雇用に関するデータを完全には収集できなかったことを明らかにし、B
LSは「正確性を評価し、十分なデータが集まっていることを確認する必要がある」と
した。
 金先限は夜間取引で2万0405円まで下落した。ニューヨーク安が圧迫要因になっ
た。円相場は1ドル=154円台半ばで推移した。
【ドル建て現物相場】
 金のドル建て現物相場は、堅調。きのうの海外市場では、米連邦準備理事会(FR
B)の利下げ観測後退を受けて利食い売りが出た。アジア市場では、4189ドル台ま
で上昇したのち、上げ一服となったが、押し目は買われた。
 午前11時現在、4091.23ドルで推移、銀は5090セントで推移。前営業日
の大引け時点は金が4206.88ドル、銀が5402セント。

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