NY原油市況=小反落、ノボロシースクからの輸出が再開

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/12     59.80       60.44       59.32       59.91        - 0.18
  2026/01     59.67       60.30       59.21       59.86        - 0.09
  2026/02     59.50       60.10       59.08       59.69        - 0.09
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              1,223,461             1,894,903    ( + 795)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/12     254.70    + 1.59
                            2026/01     249.63    + 1.38
         改質ガソリン       2025/12     199.01    - 2.15
                            2026/01     191.36    - 1.96
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は小反落。終値の前営業日比は、期近2限月は0.18〜
0.09ドル安。その他の限月は0.10〜0.03ドル安。
 ウクライナ軍の攻撃によって、ロシア黒海沿岸の主要輸出港ノボロシースクからの石
油輸出が一時停止したものの、輸出が再開したことが相場を圧迫した。日量200万バ
レル規模の輸出港であるため、需給バランスへの影響が大きかったが、被害は限定的だ
った。
 米国がロシア石油大手ロスネフチとルクオイルに対する制裁を発表し、ロシアの代表
的な原油のディスカウントが拡大していることは重し。ブルームバーグによると、
12ドル程度だったウラル産原油のディスカウント幅は23ドル程度まで拡大してい
る。なお、今週末21日にはロスネフチとルクオイルの制裁発動を控えた猶予期間が終
了し、両社との新規取引が原則的に禁止される。
 時間外取引で12月限は59.32ドルまで下落した後に切り返し、下げ幅を解消す
ると60.44ドルまで上げた。ただ、プラス圏での滞空時間は限定的で、通常取引開
始後はほぼマイナス圏で推移した。
 改質ガソリンの期近は反落。ヒーティングオイルの期近は続伸した。ヒーティングオ
イルを含む留出油の供給不足が意識されている。
今日の材料
・ウクライナとフランスが兵器供与を巡る基本合意書に署名
・米国はサウジにF35戦闘機を供給へ=トランプ米大統領
・訪米するサウジのムハンマド・ビン・サルマン皇太子は核の傘を要求へ=報道
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