シカゴ大豆市況=反落、米国内のバイオ燃料用需要の見通し不透明感で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
  2026/01   1,152.25    1,152.50    1,135.00    1,136.25     -17.25
  2026/03   1,158.75    1,159.00    1,143.25    1,144.50     -15.75
  2026/05   1,165.50    1,166.00    1,151.00    1,152.50     -14.75
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       217,186       344,076        965,793   (- 14,400)

 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米気象庁発表の6−10日予報(11月25日−11月29日)
 コーンベルト西部の気温は平年を下回る。雨量は平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を下回る〜平年並。雨量は平年を上回る。
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 大豆は期近から反落。前日比は17.25〜6.00セント安。
 米国環境保護庁(EPA)が国内での再生可能燃料生産促進を目的とした輸入再生可
能燃料のクレジット引き下げを延期すると米大手通信社のロイターが報じたことを受
け、バイオ燃料用としての大豆消費見通しに不安感が強まり売り優勢となった。

 期近1月限は1152.25セントで取引を開始した後に1152.50セントの高
値を付けた。その後のアジアの時間帯は1150セント前後での高下となり、欧州の
時間帯に値を落とした後は1145セントが下値支持線として意識されたが、米国の時
間帯を迎えると下値探りに転じ引けにかけて軟化。引け間際に1135セントの安値を
付け、安値に近い水準で終了。

*南米諸国の天気概況は以下の通り(民間業者の天気予報を要約)。
 ブラジル産地では今週前半は前線の影響で北部でまとまった雨量を伴う降雨が発生。
今週後半から週末にかけてこの雨は次第に南下するだろう。ただ、今後はブラジル産地
ではまとまった雨量を伴う降雨が発生する可能性は低下すると見られ、この状況が続く
ようであればコーン・大豆の生育にとって重要な12月にかけて生育環境が悪化する
恐れがある。
 アルゼンチン産地では現在の土壌水分は潤沢ながら、全体的に少雨傾向が広がってい
る。今後もいくつもの前線がアルゼンチンを通過する見通しながら、局地的な降雨が
発生するにとどまるだろう。今後も同様の状況が続き土壌水分が次第に減少していく
可能性に注意が必要となっている。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(民間業者の天気予報を要約)。
 プレーンズでは19日に強い勢力の低気圧が広がっており、21日にかけてまとまっ
た雨量を伴う降雨が発生。この雨は冬小麦にとって慈雨となっている。また24日〜
25日には新たに低気圧が到来することでさらに散発的な降雨が発生する見込み。24
日にかけて気温は平年を上回る見通しだが、11月末にかけて寒気が到来すると予想さ
れる。また、12月初旬にも寒気が到来し、北部を中心に降雪となるだろう。
 大豆製品は、大豆粕、大豆油は共にバイオ燃料用としての需要見通しの不透明感を受
け他大豆の軟調に追随安となった。大豆粕は10月半ば以降急速に値位置を切り上げた
後だけに、下げ幅が大きくなった。
 大豆粕12月限は前日比8.10ドル安の318.90ドル。
今日の材料
・ブラジル産地では今週後半から週末にかけて南部で降雨発生。
・今後はブラジル産地ではまとまった雨量を伴う降雨が発生する可能性は低下。
・アルゼンチンでは現在の土壌水分は潤沢ながら、全体的に少雨傾向が広がる。

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