NY原油市況=続落、ウクライナ和平案が圧迫

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/12     58.80       58.80       57.38       58.06        - 0.94
  2026/ 1     58.54       58.54       57.12       57.81        - 0.88
  2026/ 2     58.22       58.22       56.96       57.64        - 0.82
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              745,190             1,838,366    ( + 524)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/12     245.64    - 7.69
                            2026/01     239.41    - 5.75
         改質ガソリン       2025/12     188.34    - 3.50
                            2026/01     181.41    - 2.99
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は続落。終値の前営業日比は、期近2限月は0.94〜
0.88ドル安。その他の限月は0.82〜0.41ドル安。
 米国とロシアが作成したウクライナ和平案を受けて売り優勢となった。ゼレンスキー
大統領は、英独仏首脳と電話協議を実施し、「ウクライナは戦争終結に向けた米政府、
トランプ米大統領とそのチームの取り組みを評価しており、米国が提示した文書に取り
組んでいる」と述べた。米国はウクライナが11月27日の米感謝祭までに和平の枠組
みに合意することを望んでいる。
 欧州連合(EU)の外相に当たるカラス外交安全保障上級代表は「誰にとっても極め
て危険な局面にある」とした上で、「誰もがこの戦争の終結を望んでいるが、どのよう
に終結させるが重要だ」とし、「ロシアには侵略した国から譲歩を受ける法的権利は一
切ない。最終的に合意条件を決めるのはウクライナでなくてはならない」と述べた。
 ロシアの石油生産会社ロスネフチとルクオイルに対する米国の制裁措置が発効したこ
とに対する懸念が出ている。両社との取引停止で供給減少につながると下支えになると
みられている。また米ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は、連邦準備理事会(FR
B)の金融政策は足元で「緩やかに引き締め的」との見方を示し、FRBはインフレ目
標をリスクにさらすことなく「近い将来」に利下げを実施できると述べた。米FRBの
利下げの行方も焦点である。
 時間外取引で1月限は下落。通常取引序盤には57.38ドルまで下げ幅を拡大。た
だ、その後は買い戻されて下げ一服となった。
 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は続落。原油安につれ安となった。
今日の材料
・米石油掘削リグの稼働数は前週比2基増の419基=米ベーカー・ヒューズ
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