貴金属は、金が上昇して寄り付く見通し。金と銀はドル建て現物相場の上昇を受けて 買い優勢となろう。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナがドル建て現物相場の下落 を受けて軟調となろう。 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は2.68ドル高の 4156.88ドル、銀が11セント高の5337セント、プラチナが18.30ドル 安の1608.70ドル、パラジウムは12.91ドル高の1431.26ドル。 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=156.19/21円で、前営業日の 大引け時点から0.03円の円安。 先限の寄り付き目安は、金が2万1255円前後、銀は250.5円前後、プラチナ は7590円前後、パラジウムは7000円前後。 【金はドル安が支援】 金はきのうの海外市場では、ドル安が支援要因になったが、ニューヨーク市場の休場 を受けて上げ一服となった。 金はドル安が支援要因になったが、ニューヨーク市場の休場を受けて上げ一服となっ た。欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのカザークス・ラトビア中銀総裁は、EC Bが次回12月理事会で利下げについて議論するのは時期尚早との認識を示した。ユー ロ圏のインフレ率が依然として予想を上回る可能性があるためとした。ECBが公表し た10月の理事会の議事要旨にから、ECB当局者は利下げを急いでいないことが分か った。高い不確実性が続く中、一部当局者からは利下げサイクルは終了したという見方 も示された。 ロシアのプーチン大統領は、米国とウクライナが協議した和平案の概要は紛争終結に 向けた基盤となる可能性があるとしつつも、そうでなければロシアは戦闘を続けると言 明した。ウクライナのゼレンスキー大統領は、ウクライナと米国の代表団が今週会合を 開き、ジュネーブで協議した和平の枠組みに関する方策をまとめる見通しと述べた。 銀はきのうの海外市場は、ドル安を受けて押し目を買われた。 【プラチナは利食い売りで上げ一服】 プラチナはきのうの海外市場は、利食い売りが出て上げ一服となった。 プラチナはアジア市場で踏み上げの動きとなったが、欧州市場で利食い売りが出て上 げ一服となった。上海プラチナの出来高が2枚に減少し、高値での買いが見送られた。 ただ米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測が下支え要因であり、どの水準で押し目 を買われるかを確認したい。 <今日の予定> ・労働力調査(失業率) 2025年10月(総務省) ・鉱工業生産指数 2025年10月速報(経済産業省) ・小売業販売額 2025年10月速報(経済産業省) ・独雇用統計 2025年11月(連邦雇用庁) ・独消費者物価指数 2025年11月速報(連邦統計庁) MINKABU PRESS 東海林勇行
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