【前週までのレビュー】JPXゴムRSS3は、ゴム独自のファンダメンタルズに変化 がない中、海外勢の仕掛け的な動によって上値追いの展開となった。このため、節目の 340円などで上げ一服となれば、海外勢の手仕舞いをきっかけに調整安になるとみ た。 【踏み上げを狙うか】 JPXゴムRSS3号の活発限月4月限は、11月21日には339.4円まで上値 を伸ばした後、高値圏でのもみ合いとなっている。直近の上昇が一方的であったことか ら、値幅調整を予想していたが、現状は、日柄調整にとどまっている。このため、今回 の上昇を演出しているとみられる海外勢は、一定の買いポジションを維持しており、3 40円手前で売り向かった投資家の踏み上げを狙う可能性がある。円安などの外部要因 を手掛かりに、再度、仕掛け的な買いが入る展開は想定しておきたい。340円突破と なれば、節目の345円や350円を目指すことになる。 【円の一段安の可能性】 ゴム独自のファンダメンタルズに大きな変化が見られない中、JPXゴムRSS3 は、円安に呼応して買いが先行する場面が増えた。ドル・円相場は、10月4日(土) の自民党総裁選で高市氏が第29代総裁に選出(21日に内閣総理大臣に就任)される と週明けの6日、3日の終値147円台半ばから約2円のギャップ空けとなる149円 台半ばで始まり、その後もジリジリと水準を引き上げ、11月20日に157.89円 まで上昇した。その後、調整場面となっているが、155円台半ばでは押し目買い意欲 が強く、1月10日に付けた年初来高値の158.87円を依然として視野に捉えてい る。 今週のドル・円の特徴は、円買い材料の賞味期限が極めて短いことだ。26日の午前 10時30分頃、一部報道機関が「日銀は12月利上げの可能性に市場を対応させるた め、コミュニケーション方法を調整している」と報じると、ドル円は156円台半ばか ら155.65まで下落した。だが、同日の午後5時には156.36付近まで戻し、 下げを帳消しにした。実は、前日のNY時間にも似た展開があった。「ハセット米国家 経済会議(NEC)委員長が次期米連邦準備理事会(FRB)議長人事の最有力候補」 との報道を受け、ドル円は156.30前後から155.80まで下落したものの、N Y引け間際には156.18近辺まで戻した。 これらを踏まえると、12月の日銀金融政策決定会合で0.25%の利上げに動いて も、その後の追加利上げの見通しが立たないため、一時的に円買いが進んでも、すぐに 円売りに転じる公算が大きい。現水準が155〜157円台であることを考えると、年 末に円安が加速し、160円台に突入する可能性は十分にある。これはJPXゴムRS S3にとって買い材料になるだろう。 【上海ゴムは1万5500元付近の攻防】 上海ゴムは、もみ合いとなった。中心限月の1月限は、11月5日に1万4740元 まで下落後、地合いを引き締め、11月21日には1万5580元まで上昇した。1万 5500元超では戻り売りを浴び、26日には1万4980元まで軟化した。ただ、1 万5000元付近では押し目買い意欲が強く、28日には1万5525元まで水準を引 き上げる場面があった。 現状、1万5000〜1万5500元前後でのレンジ相場となっている。10月下旬 から日足チャートをみると、上値が1万5500元超で抑えられているが、10月20 日の1万4675元を安値に、振幅を繰り返しながら、下値を切り上げている。ファン ダメンタルズからゴム独自の支援材料は見当たらないが、チャート的には1万5500 元付近の売りをこなせば、1万6000元を目指す流れになる可能性がある。 【東京ゴム活発限月の4月限のテクニカル要因】 ゴムRSS3号の活発限月の4月限は、上値追いの展開となった。11月に入ってか らの値動きを確認すると、11月上旬は、310〜316円前後でのもみ合いとなって いたが、11月10日に同レンジから上放れると、買いが加速し、11月19日に7月 23日に付けた一代の高値331.0円を上抜くき、11月21日には339.4円ま で上値を伸ばした。その後、調整安となったが332円付近で支持されると、高値圏で のもみ合いとなっている。 買いが先行すれば、節目の340.0円が最初の関門。同水準を上抜くと、節目の3 45.0円や350.0円を意識した展開になる。 一方、売りが先行するようなら、25日の安値332.2円が最初の関門。安値更新 となれば、節目の330円や11月7日の安値310.3円から21日の高値339. 4円までの上昇の38.2%押しとなる328円台が支持になる。同水準を下抜くと、 同期間の半値押しとなる324円台を目指すとみる。 【今週の注目ポイント】 ドル・円相場に注目いたい。直近の上昇は、上海ゴムや産地価格の上昇より、先行し ている。ドル・円相場に連動している面もあり、ドル・円の再度地合いを引き締める と、買いが先行しそうだ。 【相場予想レンジ】 12月1〜5日のJPXゴムRSS3号3月限の中心レンジ予想は320〜345円 前後。テクニカルの支持線332.2円(11月25日安値)、抵抗線は340.0円 (節目)。 MINKABU PRESS ※投資や売買は御自身の判断でお願いします。
みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。