貴金属4品週間見通し=金は米追加利下げ観測や米経済不安から高止まりに

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
<金>
 NY金2月限は12月1日にかけて浮上し4299.6ドルを記録。その後は反落に
転じたものの4200ドルを下値支持線とする高値圏でのもみあいが続いている。
 12月9〜10日に開催される米公開市場委員会(FOMC)での追加利下げ観測が
引き続き下支え要因になっているが、同時に米経済および雇用情勢に対する警戒感も逃
避買い需要を刺激し、金価格の高止まりを促している。
 米雇用情勢は政府機関一部閉鎖の影響で発表が11月20日にずれ込んだ9月分は前
月比11.9万人増となり、事前予想の5.3万人増を大きく上回った。民間企業の調
査に基付く11月のADP雇用統計は事前予想の2.1万人増に反する3.2万人の減
少となっており、米雇用情勢の軟化を示した。
 ADP雇用統計以前に発表された11月の米消費者信頼感指数は前月の95.5を下
回る88.7となり、消費者の景気を悲観視する向きの強まりを示唆した。11月25
日に発表された9月の生産者物価指数(PPI)は価格上昇が目立つ結果となり、8月
1日の相互関税の上乗せ分の価格への転嫁が進んでいる様子を窺わせた。
 物価高が進むなかで雇用が軟化している可能性が示されたことは、米経済不安を高め
る要因となっている。
 米連邦準備理事会(FRB)が12月FOMCで追加利下げを決定すれば材料織り込
み感が強まると見られるが、米経済不安が根強いだけに金市場には引き続き安全資産を
求める資金が流入してきそうだ。
 また、今回のFOMCで追加利下げが決定されなかった場合には、米経済に対する不
安感がより一層強まることとなり、これも逃避買い需要を刺激する要因となると見ら
れ、NY金は4200ドル台を維持する高止まりが見込まれる。
<銀>
 NY銀3月限は12月3日に5965.5セントに達して高値を更新。その後は高騰
後の利益確定の動きが見られて値位置を落としながらも5700セント台を維持してい
る。
 世界の株式市場でハイテク関連株が堅調を保つなか、太陽光パネルや電気自動車(E
V)などの工業用需要の高まりが価格を押し上げている。
 需要好調が見込まれることに加え、NY金の高止まりも買い支援要因となり、高値を
再び更新する可能性を含んだ高値圏での高下となりそうだ。
<白金>
 NY白金1月限は12月1日に1736ドルまで浮上した後に値を落としたものの、
1620ドルが支持線となり、下値を切り上げ、底意の強い動きとなっている。
 銀と同様、ハイテク関連株が堅調となるなか、工業用としての需要増が見込まれてい
ることが買いを支援している。
 10月16日に1770ドルに達した後に値を落としたことで買い一巡感は強いなが
ら、旺盛な需要見通しに支えられよう。当面は1630〜1680ドルのレンジでの往
来相場が見込まれる。
<パラジウム>
 NYパラジウム3月限はNY白金の高止まりに追随しながらも1500ドル台に達す
ると伸び悩みに転じている。
 独自の材料に乏しいながらも他貴金属の堅調が見込まれることが下支え要因であり、
25日移動平均線(1461ドル)を支持線に下値堅く推移か。
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