NY原油市況=反落、ベネズエラを巡る緊迫感の高まりは一時的

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2026/01     58.91       58.94       57.01       57.60        - 0.86
  2026/02     58.72       58.76       56.85       57.45        - 0.85
  2026/03     58.59       58.59       56.74       57.35        - 0.81
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              725,889             1,865,339    ( + 10,528)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2026/01     222.89    - 4.41
                            2026/02     221.92    - 4.07
         改質ガソリン       2026/01     175.98    - 2.17
                            2026/02     176.40    - 2.17
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は反発。終値の前営業日比は、期近2限月は0.86〜
0.85ドル安。その他の限月は0.81〜0.50ドル高。
 米国がベネズエラのタンカーを拿捕し、政権転換を狙う米国とベネズエラの緊迫感が
一時高まったが、上げは続かなかった。米軍はカリブ海に展開し、ベネズエラのマドゥ
ロ大統領に退陣圧力をかけているものの、トランプ米大統領がベネズエラに対する軍事
作戦の開始を依然として見送っていることが緊張感を和らげている。ただ、ロイター通
信によると、トランプ米政権はベネズエラを出発する制裁対象のタンカーをさらに差し
押さえることを準備しているという。
 11日の月報で国際エネルギー機関(IEA)が来年にかけて供給過剰が続くとの見
通しを繰り返したことも圧迫要因。ただ、IEAは来年の需要見通しを上方修正した一
方、供給見通しを下方修正し、供給過剰が縮小すると示唆したことは支えとなった。来
年の供給過剰見通しは従来の日量409万バレルから同384万バレルまで縮小してい
る。
 ウクライナと欧州の同盟国は、米国が提示したウクライナ和平案に対する修正案をト
ランプ米大統領に送った。ただ、ゼレンスキー大統領はウクライナ東部の係争地域にお
ける住民投票の可能性を示唆するなど、目先の和平合意はないとみられている。
 時間外取引で1月限は下落。通常取引開始後は57.01ドルまで下げ幅を広げた。
ただ、下げ一服後はやや切り返した。
 改質ガソリンの期近は続落。ヒーティングオイルの期近は反落。原油安が重しとなっ
た。
今日の材料
・今年と来年の需要見通しを据え置き=OPEC月報
・10月のOECD商業在庫は前月比3200万バレル減=同上
・ロシアのプーチン大統領とベネズエラのマドゥロ大統領が電話会談
・ロシアのラブロフ外相、米国にベネズエラのタンカー拿捕について説明を要求
・ウクライナ和平を巡り、米大統領は協議の価値があると判断するなら土曜日に交渉団
をパリに派遣へ=米報道官
・米大統領、G7の代わりに欧州を排除したC7の創設を検討=米ポリティコ
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