ゴム午前=売り優勢、円高を嫌気

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【市況】
 ゴムRSS3号は売り優勢。寄り付きでは、上海夜間が小高く推移したものの、これ
に対する反応は薄く、夜間取引と同値圏で推移した。中盤に入ると、ドル・円が1ドル
=155円台半ばとやや円高方向に推移したことなどを嫌気して、売り物がちの展開と
なっている。
 午前11時32分現在のRSS3号は前営業日比4.2〜0.2円安。活発限月の5
月限は同0.2円安の330.6円、期先26年11月限は出来ず、推定出来高は
310枚(夜間取引含む)。

【5月限は330円付近でもみ合い】
 日本時間の午前11時に中国国家統計局が発表した11月の中国鉱工業生産は、前年
同月比年4.8%増となった。市場予想の5.0%を下回ったうえ、伸び率も10月の
4.9%から縮小した。また同時に発表された11月の中国小売売上高は、同1.3%
増となったものの、市場予想の3.0%を大きく下回ったうえ、伸び率も10月の2.
9%から鈍化した。
 中国は依然として不動産不況を背景とした内需の弱さが目立っている。天然ゴム相場
にとっても弱材料となる。不動産不況による内需不足が続くなか、電気自動車(EV)
などの生産が増えた。

【シンガポールの取引序盤と上海ゴム相場】
 シンガポールゴム市場は、RSS3号は出来ず。TSR20は買いがやや優勢とな
り、0.2〜0.9セント高で推移している。
 上海ゴムは総じて上昇。午前11時00分現在、指標限月の2026年5月限は、前
営業日比60元高の1万5290元で推移している。

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