ゴム週間展望＝買い優勢、上海ゴム高に加え１５７円台の円安なら高値更新へ

　　　　　　　　　　　 　　［12月29日からの展望］
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     週間高低（カッコ内は日付） 　　　　　　　　12月22日〜12月26日
＜国内＞    　    始　値     高　値       安　値       帳入値   　前週比
 26年05月限      333.2 　   339.8(26)    331.0(24）　  339.5 　  +  7.8
 ＲＳＳ先限      335.0      340.0(25）   335.0(22）    340.0     +  8.0
　ＴＳＲ２０  　　267.0      273.0(25)    267.0(22）    273.0     +  6.0
 上海１月限　　　15210  　　15835(26）   15210(22)     15195     +  740
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東京外為市場　円相場(本日 15:15現在) 156.25円  前週末比 0.10 円高
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【前週までのレビュー】ＪＰＸゴムＲＳＳ３は、産地価格の下落や上海ゴムがレンジ
相場となっていることから、徐々に売り優勢の展開になるとみた。
【買い優勢】
　ＪＰＸゴムＲＳＳ３号の活発限月５月限は上海高を手掛かりに買いが先行した。２６
日の午前中に３３９円台まで上昇した。上海ゴムがレンジから上放れたことで、目先、
買い意欲が強まりそうだ。また、ドル円相場も１ドル＝１５５円台では底堅く推移した
ことも支援材料になる。特に日本の官庁が２６日で仕事納めとなることから、２９日以
降の海外市場で円売りの仕掛けが入る可能性がある。ドル・円が１５７円台を回復して
くれば、ＪＰＸゴムＲＳＳ３も買い意欲が強まり、一代の高値更新する限月が出てきそ
うだ。
【産地価格は下げ一服】
　産地価格が下げ一服となっている。２５日に提示されたタイ南部の天然ゴム主要積み
出し港のソンクラ渡しのオファー価格は、前日比０．７８バーツ高の６７．１３バーツ
となった。このオファー価格は、先月２５日に発令された非常事態宣言後、取引が再開
された１２月８日以降でもっと高い。目先、非常事態宣言が発令される直前の先月２１
日のタイオファーは、６７．９４バーツを上回ってくるかが注目される。タイ南部は、
再び降雨に見舞われたとの報道があるが、被害が拡大してはいないようだ。また、１１
月の歴史的な豪雨により、ゴム樹に根腐れが起こると供給がタイトになるが、現時点で
は、そのような兆候は見られないようだ。
【上海ゴムはもみ合い】
　上海ゴムは、レンジから上放れた。中心限月の５月限は、１１月中旬以降、概ね１万
５０００〜１万５５００元前後でのレンジ相場となっていた。だが、２５日に１万５８
９０元まで上昇し、終値も１万５６７０元となり、同レンジから上放れた。目先、節目
の１万６０００元や７月２８日に付けた一代の高値１万６５５０元を意識した展開にな
りそうだ。
　ただ、ファンダメンタルズをみると、産地での降雨は確認されるが、積極的に買い進
むほどの材料は見当たらない。２５日の上昇も仕掛け的な動きの可能性がある。目先、
終値ベースで１万５５００元超を継続できるか注目したい。
【東京ゴム活発限月の５月限のテクニカル要因】
　ゴムＲＳＳ３号の活発限月の５月限は、買いが先行した。１１月下旬からの値動きを
確認すると、１１月１９日に一代の高値を更新すると買い意欲が一段と高まり、同月２
８日には、３４４．４円まで上値を伸ばした。同水準で上値が抑えられると、一転して
売りが先行、１２月４日の夜間取引（チャート上は５日）では一時３２１．１円まで下
落し、一代の高値を付けてからわずか４営業日で２３．３円もの急落となった。その後
は、再び地合いを引き締めると、１２月中旬は３３０円前後でもみ合いとなった。だ
が、１７日に同水準をしっかり上抜くと、２６日には３３９円台まで上昇した。
　一段高となれば、１１月２８日に付けた一代の高値３４４．４円を試そう。一代の高
値を更新となれば、節目の３５０円を試すことになる。一方、売りが先行すれば、一目
均衡表の基準線がある３３３円付近が支持になる。同水準を割り込むと、節目の３３０
円や１７日の安値３２１．２円が視野に入る。
【今週の注目ポイント】
　上海ゴムに注目したい。上海ゴムの中心限月の５月限は、１１月中旬からのレンジか
ら上放れた。ＪＰＸゴムＲＳＳ３にとって強材料となる。ただ、ファンダメンタルズか
らの買い材料は見当たらない。このためダマシになる可能性もあり、注意深く見守りた
い。
【相場予想レンジ】
　１２月２９〜１月９日のＪＰＸゴムＲＳＳ３号５月限の中心レンジ予想は３２０〜３
５０円前後。テクニカルの支持線３３０．０円（節目）、抵抗線は３４４．４円（一代
の高値）。
＜当面の予定（イベント・経済統計）＞
２９日　米中古住宅販売仮契約指数 2025年11月（全米不動産協会）
　　　　建玉明細報告（CFTC）
３０日　ゴム指定倉庫在庫（大阪取引所）
　　　　米ケース・シラー住宅価格指数 2025年10月（S&P）
　　　　シカゴ購買部協会景気指数 2025年12月（シカゴ購買部協会）
３１日　中国製造業購買担当者景況指数 2025年12月（中国物流購買連合会）
　　　　中国非製造業購買担当者景況指数 2025年12月（中国物流購買連合会）
　　　　中国製造業購買担当者景況指数 2025年12月（RatingDog）
　　　　上海ゴム指定倉庫在庫（上海期貨交易所）
　　　　米新規失業保険申請件数（労働省）
　　　　米FOMC議事録公表 12月9-10日（FRB）
　１日　●元旦
　２日　●ニュージーランド（年始祝日）
　　　　ユーロ圏製造業購買担当者景況指数 2025年12月確報（Markit）
 　　　MINKABU PRESS
　  　　※投資や売買は御自身の判断でお願いします。

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