NY金・銀市況=反発、地政学的リスクが支援

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
   金      (26/ 2)  4350.3     4420.5      4338.8      4386.3     + 42.7
          (26/ 4)  4382.1     4452.0      4372.3      4418.9     + 43.2
   銀     (26/ 3)  7168.5     7806.5      7067.0      7791.9     +745.9
         (26/ 5)  7273.5     7863.5      7129.0      7852.8     +751.4
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
  金           215,791       337,126       479,786        (- 12,874)
  銀          182,384       272,642       155,800        (-  1,185)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          48,367.06  -  94.87
     前日  156.06/08   1.1770/72   ・ナスダック         23,419.08  -  55.27
     本日  156.46/48   1.1743/45   ・10年米国債利回り      4.13  +   0.01
・NY原油  (26/ 2)   57.95 - 0.13  ・SPDR保有金残高  1,071.99  +   0.86
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 ニューヨーク金、銀は反発落。前日比は金が42.7〜45.3ドル高、中心限月の
2月限が42.7ドル高、銀が737.1〜761.6セント高、中心限月の3月限は
745.9セント高。
 金2月限は反発。時間外取引では、ロシアがウクライナの和平交渉で立場を見直すと
したことなどを受けて買い優勢となった。欧州時間に入ると、仏独が中国の台湾周辺軍
事演習に懸念を表明したことを受けて堅調となった。日中取引では、手じまい売りが出
て上げ一服となった。
 銀3月限は地政学的リスクや金堅調を受けて買い優勢となった。
 ニューヨーク金2月限は反発。時間外取引では4338.8〜4418.8ドルの
レンジで推移、前日比73.4ドル高の4417.0ドルとなった。2月限は高寄りし
たのち、ロシアがウクライナの和平交渉で立場を見直すとしたことなどを受けて買い優
勢となった。欧州時間に入ると、仏独が中国の台湾周辺軍事演習に懸念を表明したこと
を受けて堅調となった。
 日中取引では、4420.5ドルまで上昇したのち、手じまい売りなどが出て上げ一
服となった。その後は。4370.5ドルで押し目を買われた。
 ロシアのプーチン大統領とトランプ米大統領の電話会談で、プーチン大統領はウクラ
イナ軍がロシア大統領公邸へのドローン攻撃を試みたと主張し、和平交渉におけるロシ
アの立場を見直す考えを示唆した。また米大統領は、ベネズエラで船に麻薬が積載され
るとされる区域を攻撃したと明らかにした。一方、フランス外務省は、中国軍による台
湾周辺での軍事演習について懸念を表明するとともに、世界の安全保障と繁栄に不可欠
な台湾海峡の平和と安定維持へのコミットメントを改めて示した。
 ニューヨーク銀3月限は、時間外取引で7067.0〜7591.0セントのレンジ
で推移し、前日比528.5セント高の7574.5セントとなった。3月限は高寄り
し、地政学的リスクや金堅調を受けて買い優勢となった。欧州時間に入ると、押し目を
買われた。
 日中取引では、金の上げ一服を受けて手じまい売りが出たが、7485.0セントで
押し目を買われた。序盤の高値を突破すると、テクニカル要因の買いが入って一段高と
なり、7806.5セントまで上昇した。
 12月29日のコメックス指定倉庫在庫は、金が前日比3万2151オンス増の
3625万5525オンス、銀は29万6985オンス減の4億4883万0611オ
ンス。

今日の材料
・10月の米住宅価格指数は前年比1.7%上昇し、2012年3月以来、13年超ぶ
りの小幅な伸びとなった。長らく低迷していた住宅市場におけるアフォーダビリティ
(適正な住宅費負担)の改善を示唆した。
・フランス外務省は、中国軍による台湾周辺での軍事演習について懸念を表明するとと
もに、世界の安全保障と繁栄に不可欠な台湾海峡の平和と安定維持へのコミットメント
を改めて示した。
・米シカゴ地区連銀が公表した12月の米失業率は4.64%となった。11月の米雇
用統計で示された失業率からほぼ変わらず。
・ドイツとフランス当局は、ウクライナ軍がロシアのプーチン大統領公邸への攻撃を試
みたとするロシアの主張を裏付ける証拠はないという認識を示した。
・ロシア大統領府のペスコフ報道官は、ウクライナがロシア大統領公邸を攻撃したとし
て非難した上で、戦争終結に向けた交渉において「ロシアの交渉姿勢は強硬なものにな
るだろう」と表明した。
・ウクライナのゼレンスキー大統領は、ウクライナに対する「安全の保証」の提供の一
環として、米軍がウクライナに駐留する可能性についてトランプ米大統領と協議してい
ると明らかにした。
・12月9〜10日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)では、インフレ率が想定通
り、時間とともに低下すれば、追加の利下げが適切になるとの見方を大部分の当局者が
示していた。
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