貴金属は、金が反落して寄り付く見通し。金はドル建て現物相場の下落と円高を受け て売り優勢となろう。銀は金軟調につれ安となろう。プラチナ系貴金属(PGM)はプ ラチナがまちまちの値動きとなろう。 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は5.97ドル安の 4625.62ドル、銀が317セント高の9313セント、プラチナが1.03ドル 安の2393.70ドル、パラジウムは48.50ドル安の1820.96ドル。 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=158.26/28円で、前営業日の 大引け時点から0.93円の円高。 先限の寄り付き目安は、金が2万4480円前後、銀は460.1円前後、プラチナ は1万1440円前後、パラジウムは9300円前後。 【NY金は地政学的リスクが支援】 金はきのうの海外市場では、利食い売りが出たが、地政学的リスクを受けて押し目を 買われ、史上最高値を更新した。 金は地政学的リスクが支援要因になった。イラン当局者は、米国と同盟関係にある中 東諸国に対し米国のイラン攻撃回避に向けた取り組みを要請したと明らかにすると同時 に、米国がイランを攻撃した場合は当該国にある米軍基地を攻撃すると警告した。米国 も中東地域の緊張の高まりを受け、予防措置として中東の主要米軍基地から一部の要員 の退避を開始した。ただトランプ米大統領は、イランが反政府デモ参加者の殺害を停止 すると報告を受けたと述べ、同国での弾圧に対する軍事的対応を警告していたが、見送 る可能性を示唆した。また米大統領は米国にはグリーンランドが必要で、デンマークに 防衛を任すことはできないとの考えを改めて示し、グリーンランドの将来を巡り根本的 な相違が解消されていないことを示した。 11月の米小売売上高は前月比0.6%増加した。自動車購入の回復などを追い風 に、市場予想の0.4%増を上回り、第4四半期の堅調な経済成長を示唆した。11月 の米卸売物価指数(PPI)は 前月比0.2%上昇し、市場予想と一致し た。ガソリン価格の高騰を背景に10月の0.1%上昇から小幅上昇したものの、貿易 マージンが縮小した。米ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁は、労働市場の回復力 とインフレ率がFRBの目標を上回っていることから、すぐに利下げする必要はないと の考えを示した。米金融当局者の利下げに慎重な発言が目立った。一方、トランプ米政 権が課した関税の合憲性が争われている訴訟で、米連邦最高裁は14日に判断を示さな かった。 銀はきのうの海外市場では、地政学的リスクや金堅調を受けて買い優勢となり、史上 最高値を更新した。 【NYプラチナは金堅調につれ高】 プラチナはきのうの海外市場では、金堅調を受けて買い優勢となった。 プラチナは金堅調が支援要因になった。イランの反政府デモ激化に対し、米国の軍事 介入が懸念され、地政学的リスクが意識された。ただトランプ米大統領は軍事介入を見 送る姿勢を示した。 12月の中国の貿易収支によると、ドル建て貿易統計は、輸出が前年比6.6%増と なり、市場予想の3.0%増から上振れした。11月は5.9%増だった。輸入は 5.7%増で、市場予想の0.9%増を大幅に上回った。11月は1.9%増だった。 貿易黒字は1141億ドルと市場予想の1136億ドルを上回った。 <今日の予定> ・企業物価指数 2025年12月(日本銀行) ・英貿易収支 2025年11月(国立統計局) ・英鉱工業生産指数 2025年11月(国立統計局) ・ユーロ圏貿易収支 2025年11月(EUROSTAT) ・ユーロ圏鉱工業生産 2025年11月(EUROSTAT) ・米貿易収支 2025年11月(商務省) ・米新規失業保険申請件数(労働省) ・米輸出入物価指数 2025年11月(労働省) ・米製造業景況指数 2026年1月(ニューヨーク連銀) ・米製造業景況指数 2026年1月(フィラデルフィア連銀) MINKABU PRESS 東海林勇行
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