グリーンランド情勢を巡る動きに振り回されている。トランプ米大統領は改めてグリ ーンランド領有に向けた直接交渉を呼びかけたが、その一方で軍事的な圧力は行使しな いことを確認した。また、引け後には自信のSNSに、2月1日に予定されていた欧州 向け関税の発動を見送ると投稿した。強硬姿勢は維持されているが、関税や軍事力を背 景に、領土割譲を迫る動きには修正が入っている。こうした動きを受けて、20日にみ られた「米国売り」の動きは巻き戻され、金相場も高値4891.10ドルから 4800ドル台前半まで下落している。一方で、大きな値崩れは回避されており、押し 目での物色意欲の強さも確認されている。「TACOトレード」との安心感もあるが、 ここ最近のトランプ米大統領の動きが記憶から消去される訳ではなく、地政学リスクに 対する警戒感の大幅緩和は難しい状況にある。地政学リスクの解消には、トランプ大統 領がグリーンランド領有を断念する動きが認められるが、現状ではマーケットの反応の 大きさに驚いただけの可能性が高い。グリーンランドの領有を目指す基本姿勢に変化が 見られなければ、安全資産に対する投資ニーズが大きく損なわれる環境にはない。 (マーケットエッジ・小菅 努)
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