【概略】 米商品先物取引委員会(CFTC)建玉明細報告によると、主要市場における1月 20日時点の大口投機家の売り越しは462万3386枚となり、前週の479万 6322枚から縮小した。取組高合計は5082万4114枚となり、前週から62万 3002枚(1.2%)増加した。 項目別では証券市場(株式、債券、為替)の取組高は、株式合計が0.4%増、債券 合計が1.4%増、為替合計が0.1%減となった。商品市場の取組高は、穀物合計が 2.5%増、エネルギー合計は1.0%減、金属合計は1.0%増となった。 項目ごとに大口投機家の動向を見ると、証券市場では、株式で買い戻しが手じまい売 りを上回って売り越しを縮小、債券で新規買い、買い戻しが入って売り越しを縮小し た。為替は手じまい売り、新規売りが出て売り越し(ドル買い)に転じた。 【現在の市場テーマと大口投機家の動向】 前週は、グリーンランドを巡る欧米の対立を受けてリスク回避の動きとなったが、ト ランプ米大統領が欧州諸国に対する関税発動を見送り、グリーンランド問題は一服し た。ただ米国のイラン攻撃の可能性が残り、地政学的リスクが引き続き意識された。 シカゴ為替市場の大口投機家は日本円が4万4829枚売り越し(前週4万5164 枚売り越し)、ユーロは11万1695枚買い越し(同13万2656枚買い越し)、 英ポンドは2万1980枚売り越し(同2万5270枚売り越し)となった。ユーロは 手じまい売り、新規売りが出て入って買い越しを縮小した。 商品市場では、原油がカザフスタンのテンギス油田の生産停止や米国のイラン攻撃の 可能性を受けて押し目を買われた。金は地政学的リスクやドル安再開を受けて買い優勢 となり、史上最高値を更新した。 今回報告で大口投機家の取組は、ニューヨーク原油が7万8792枚買い越し(前週 5万8128枚買い越し)に拡大した。買い戻しが手じまい売りを上回った。ニューヨ ーク金は24万4770枚買い越し(同25万1238枚買い越し)、ニューヨーク・ プラチナは1万5124枚買い越し(同1万7594枚買い越し)に縮小した。金、プ ラチナともに手じまい売り、新規売りが出た。 穀物市場で大口投機家は今回、コーンが5万1704枚売り越し(前週3万3423 枚売り越し)に拡大、大豆は5万8129枚買い越し(同5万8947枚買い越し)に 縮小した。コーンは新規売りが新規買いを上回り、大豆は手じまい売りが買い戻しを上 回った。前週のコーンは、ドル安や週間輸出成約高の増加を受けて買い優勢となった。 MINKABU PRESS 東海林勇行
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