【前週のレビュー】ニューヨーク原油4月限は19日には66.90ドルの年初来高値 を付けた。目先はどこまで上値を伸ばすのかが注目されるが、米国がイラン攻撃を実施 した場合、このまま70ドル台に噴き上げる展開も十分にあり得る状況となってきた。 とした。 【NY原油はイラン攻撃なら70ドル台の可能性残る】 ニューヨーク原油4月限は23日に67.28ドルまで上伸して年初来高値をさらに 更新したものの、その後は頭打ち傾向となり、26日は急落後に大きく戻すなど乱高下 したが、本稿執筆時の27日午後時点では65ドル台前半に収れんしている。 まだ天井を付けた感じはなく、上値トライは十分にあり得る状況。その場合、昨年6 月23日に付けた68.11ドル、また期近つなぎ足ベースでは昨年7月30日の高値 70.51ドルなどが上値目標となる。 日柄的には3月3日の満月前後に天井付けるイメージでみている。 材料的には、米国とイランの協議が続いているが、米国がイラン攻撃を実施した場 合、このまま70ドル台に噴き上げる展開も十分にあり得る状況に変化はない。 今後数週間は、越週玉(とくに売り玉)は保有リスクが高いだろう。週末中に米国の イラン攻撃が実施された場合、週明けのアジアの時間帯にギャップを開いて急騰する可 能性が高くなる。 トランプ米大統領がイラン攻撃の期限とした「今後10〜15日間」の期限が迫って きた(計算通りなら3月1〜6日まで)が、26日にはイランと米国の3回目の核開発 協議がスイスのジュネーブで実施された。仲介役であるオマーンの外相が大きな進展が あったと発言したことで一時的に原油相場は急落したが、3カ所の核施設の破棄、さら に核開発につながる濃縮ウランの引き渡しなどの米国の要求をイランがことごとく拒否 したことで協議は決裂し、原油相場はV字型の切り返しとなった。 なお、2日にはウィーンで今度は技術者レベルの協議が実施される予定という。した がって2月末の週末はイラン攻撃の可能性は低いか。 ロイター通信によると、大型タンカー(VLCC)の運賃が急騰している。中東〜中 国の運賃は20万6141ドル(/日)と、2020年4月以来の高水準となり、年初 からは4倍近い急騰となっている。米国のイラン攻撃のリスクを背景にして、業者がタ ンカーの手当てを急いでいることが背景という。 外部要因を見ると、ニューヨークダウ平均株価は2月前半の騰勢は一服しているが、 4万9000ドル台を維持して、大局的には高値圏でのもみ合いが続く。 ドルインデックスは97ポイント台後半でのもみ合いが続いている。 【米国、原油在庫が約1600万バレルの急増=米EIA週報】 米国内に目を転じると、直近の米エネルギー情報局(EIA)の週報では、原油在庫 が一転して急増した。前週比1598万90000バレル増の4億3580万バレル。 週間の増加幅としては3年振りの高水準となった。 一方、ガソリン在庫は同101万1000バレル減の2億5483万バレル、留出油 在庫は同25万2000万バレル増の1億2035万バレルだった。 原油在庫は前週急減していた反動が重なった感じたが、これが週報ベースの振れなの かどうか来週の数値に注目したい。 【東京原油のテクニカル分析】 東京原油の6番限である7月限は19日に大陽線を付けて以降、ボリンジャーバント の1シグマ(6万5440円辺り)と2シグマ(6万7380円辺り)の間のバンドウ ォーク続き、戻り高値を更新中。27日には一時6万7250円の高値。 【NY原油、ブレント原油のテクニカル分析】 ニューヨーク原油4月限はボリンジャーバンドの1シグマ(65.64ドル辺り)と 2シグマ(67.04ドル辺り)の間のもみ合いが続いたが、26日に大きく下振れし て、一時は21日移動平均線であるボリンジャーバンドの中心線(64.24ドル辺 り)を割り込んだ。しかし、引けでは65ドル台を回復した。 ブレント原油4月限もほぼ同様の展開。ボリンジャーバンドの1シグマ(70.80 ドル辺り)と2シグマ(72.36ドル辺り)の間のもみ合いが続いたが、26日に大き く下振れして、一時21日移動平均線であるボリンジャーバンドの中心線(69.23 ドル辺り)を試した。しかし、引けでは70ドル台を回復した。 MINKABU PRESS *投資や売買については御自身の判断でお願いします。
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