原油相場が改めて急伸している。イラク沖でタンカーがイラン軍の攻撃を受けた模様 であり、ホルムズ海峡以外でも原油輸送のリスクが高まっている。新たなタンカー攻撃 が報告されると、さらに急伸する可能性もある。また、こうした状態では、米国の保険 契約の提供があっても、タンカーが動き出すのか不透明感が強い。少なくとも現状では ホルムズ海峡を挟んだタンカーの移動は殆どみられない。 一方、米政府は原油高対策の取り組みを強化している。引け後に米財務省は、インド に対してロシア産原油の購入を30日間認める特別措置は発令した。貿易交渉でロシア 産購入の停止を合意したばかりだが、原油供給不安が高まる中で、一時的にロシア産の 購入を認めることになる。また、米財務省は原油先物による価格鎮静化案も検討してい る模様だ。財務省が原油先物市場で売りポジションを持ち、投機買いの影響を緩和する ものである。法的に実現可能かは不透明だが、戦略石油備蓄をつかった受渡など、先物 と現物の双方で同時に原油価格抑制を目指す施策になる。 (マーケットエッジ・小菅 努)
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