ゴム週間見通し=売り物がち、イラン情勢に注意

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 【前週までのレビュー】JPXゴムRSS3の中心限月の7月限は、直近の上昇に対
するファンダメタルズの裏付けがないうえ、過熱感もみられたことから、調整安場面に
なるとみた。
【上値重く推移】
 JPXゴムRSS3号の中心限月は8月限に移行。8月限は米国とイスラエルによる
イラン攻撃を背景としたドル高や原油価格の急騰を背景に385.0円まで急伸した。
だが、その後は、売り優勢で推移している。ファンダメタルズには、大きな変化はない
うえ、中国の天然ゴム需要の伸びが鈍化する可能性があることから、目先、上値重く推
移するとみる。また、イラン情勢が落ち着けば、原油価格が急落する可能性ある。その
場合、JPXゴムRSS3の内圧力が強まるとみる。
【中国が実質経済成長率目標を引き下げ】
 5日から第14期全国人民代表大会(全人代)が開催され、中国の26年の経済成長
率目標が4.5〜5%に設定された。25年実績が5%であったことから、目標を前年
の実績より引き下げたことになる。
 中国は、長引く不動産不況などにより消費が停滞している。これにより生産能力が過
剰になっているが、中国政府は供給を絞ることで経済のリバランスを図るようだ。この
政策は、今年の早い段階で示唆されていたのか、中国の自動車業界団体、中国汽車工業
協会(CAAM)が1月に発表した、26年の中国自動車販売台数予想は前年比1%の
増と昨年の同9.4%から大幅に鈍化する内容となっている。
 世界最大の天然ゴム消費国の中国が、同国の供給を絞り、経済のリバランスを図ると
なれば、天然ゴム需要の伸びも限られることになりそうだ。
【上海ゴムは目先天井を付けたか】
 大型連休明け2月24日の上海ゴムは急伸し、中心限月の5月限はギャップアップと
なる1万6610元で寄り付くと、同日に1万7155元まで急騰、26日には1万7
390元まで上値を伸ばした。3月2日に1万6905元まで押したが、3日には1万
7520元まで上昇し、一代の高値を更新した。だが、4日には1万6460元まで急
落し、調整安場面となっている。目先、1万6500〜1万7000元前後でのレンジ
相場になるとみる。なお、1万6500元をしっかり割り込むと、昨年12月からの上
昇トレンドにヒビが入る。その場合は、節目の1万6000元や1月20日の安値1万
5525元を目指すとみる。
【東京ゴム活発限月の8月限のテクニカル要因】
 ゴムRSS3号の活発限月の8月限は、売りがやや先行した。2月に入ってからの値
動きを確認すると、2月2日には338.0円まで下落したが、同水準で支持されると
戻り歩調となり、2月9日には355.0円まで上昇した。ただ、357円近辺では戻
り売りを浴び、2月17日には348.6円まで軟化した。その後、2月19日にド
ル・円が155円台前半の円安に振れると359.0円まで一時水準を引き上げた。2
4日に大型連休明けの上海ゴムが急伸すると、大幅高となり370.0円まで上伸。、
3月2日には385.0円まで上値を伸ばした。だが、その後は調整場面となり、4日
は366.6円まで軟化した。
 買いが先行すれば、節目の380.0円突破が最初の関門。これに成功すれば、2日
に付けた一代の高値385.0円を試そう。高値更新となれば、節目の390円や
400円を意識した展開になる。一方、軟化するようなら、節目の365円付近が支持
になる。同水準を割り込むと、一目均衡表の基準線がある361円台〜360円付近に
攻防になる。
【今週の注目ポイント】
 原油相場に注目したい。米国とイスラエルの共同によるイラン攻撃により、中東情勢
の緊張が高まり、原油相場は急騰している。ただ、有事による原油価格の急騰は長期化
することは少ない。原油価格が軟化すれば、JPXゴムRSS3は売り圧力が強まると
みる。
【相場予想レンジ】
 3月9〜13日のJPXゴムRSS3号8月限の中心レンジ予想は360〜380円
前後。テクニカルの支持線365.0円(節目)、抵抗線は380.0円(節目)。
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