前週は上値の重い展開になった。イラン情勢の緊迫化でエネルギー価格が高騰してい ることで、インフレ懸念が強くなっている。地政学リスクやインフレリスクの織り込み よりも、各国金融政策が引き締め圧力を強めるリスクが警戒された。米金利上昇・ドル 高圧力と連動した売り圧力が優勢だった。値下がりしたものの、現物市場からのサポー トは弱かった。金上場投資信託(ETF)も売却超過になった。 今週もイラン戦争継続の場合は、下振れリスクを抱える。原油高がインフレ懸念を強 化すると、金利上昇圧力が金相場の上値を圧迫しやすい。また株安が進んだ際には、特 に調整売りが広がりやすくなる。現物市場では値ごろ買いの動きも報告され始めている が、インフレリスクがどの程度まで深刻化するか見通しが立たない状況では、上値の重 さが維持されよう。イラン戦争の終結期待から原油相場が軟化すると、インフレ懸念の 後退が押し目買いを誘いやすい。 予想レンジは、4300〜4800ドル。 (マーケットエッジ・小菅 努)
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