【概略】 米商品先物取引委員会(CFTC)建玉明細報告によると、主要市場における3月 17日時点の大口投機家の売り越しは347万0109枚となり、前週の343万 6378枚から拡大した。取組高合計は5114万2787枚となり、前週から4万 5036枚(0.1%)増加した。 項目別では証券市場(株式、債券、為替)の取組高は、株式合計が16.1%増、債 券合計が1.1%増、為替合計が24.0%減となった。商品市場の取組高は、穀物合 計が1.0%増、エネルギー合計は0.1%減、金属合計は1.0%減となった。 項目ごとに大口投機家の動向を見ると、証券市場では、株式で新規買い、買い戻しが 入って売り越しを縮小、債券で新規売りが新規買いを上回って売り越しを拡大した。為 替は手じまい売りが買い戻しを上回って売り越し(ドル買い)に転じた。 【現在の市場テーマと大口投機家の動向】 前週は、イラン戦争長期化の見方を受けて原油が上昇し、ドルが安全資産として買わ れた。ホルムズ海峡の封鎖が続いている。トランプ米政権は中東に海兵隊を派遣する方 針であり、中東情勢の行方を確認したい。 シカゴ為替市場の大口投機家は日本円が6万7780枚売り越し(前週4万1387 枚売り越し)、ユーロは2万1132枚買い越し(同10万5144枚買い越し)、英 ポンドは6万5515枚売り越し(同8万4197枚売り越し)となった。ユーロは手 じまい売り、新規売りが出て買い越しを縮小した。 商品市場では、原油が米戦略石油備蓄(SPR)放出を控えて利食い売りが出たが、 イラン戦争長期化の見方を受けて押し目を買われた。金はドル高や金利上昇を受けて売 り優勢となった。 今回報告で大口投機家の取組は、ニューヨーク原油が21万8688枚買い越し(前 週22万8015枚買い越し)に縮小した。手じまい売り、新規売りが出た。ニューヨ ーク金は15万9869枚買い越し(同16万3132枚買い越し)に縮小、ニューヨ ーク・プラチナは1万6898枚買い越し(同1万4690枚買い越し)に拡大した。 金は新規売りが新規買いを上回り、プラチナは買い戻しが手じまい売りを上回った。 穀物市場で大口投機家は今回、コーンが31万2342枚買い越し(前週25万 7781枚買い越し)に拡大、大豆は22万1066枚買い越し(同23万0268枚 買い越し)に縮小した。コーンは新規買い、買い戻しが入り、大豆は手じまい売りが買 戻しを上回った。前週のコーンは、ホルムズ海峡封鎖で肥料供給ひっ迫が懸念されたこ とを受けて買い優勢となった。 MINKABU PRESS 東海林勇行
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