[今夜の視点]海外原油=続落か、米大統領は利回り抑制に必至

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 時間外取引でニューヨーク原油5月限は前日比3.49ドル高の91.62ドルで推
移。本日これまでのレンジは88.50〜92.04ドル。
 今晩の海外原油は続落か。ホルムズ海峡が実質的に封鎖されているため供給不足が続
く見通しであることや、サウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)がイランに敵対
的な行動を取るリスクがあることが相場を支える可能性がある反面、金融市場を上手に
上下させているトランプ米大統領が原油高や米利回り上昇の抑制に躍起となっているた
め、次の利回り抑制措置に目を向ける場面だと思われる。トランプ米大統領は米10年
債利回りの4.50%水準や同30年債利回りの5.00%水準の防衛に熱心な印象
で、債務膨張もあって破裂しそうな米国債市場を必至に守ろうとしているように見える
が、米国債への売り圧力を十分に緩和出来ていない。また、トランプ米政権にとって株
価維持も至上命題である。
 ただ、米国がイランに提示したとされる停戦案が以前の内容に基づいているとの報道
からすると、トランプ米大統領にそもそも停戦するつもりはなさそうだ。停戦案は、お
そらくイランが絶対に受け入れない内容である。また、イラン最高指導者のモジタバ・
ハメネイ師が米国と協議しないと述べているなかで、イラン国会議長が主導する協議が
始まるとは未だに確信出来ない。今のところ無言だが、イランのアラグチ外相も嘘ばか
りの米国とまた協議するのだろうか。
 開戦当初からイランは代償を支払わせると繰り返しているものの、西側が中心とする
世界がその代償を支払い終わったようにも見えない。戦場には中東のほか、米国がとて
も大事にしている金融市場も含まれると思われる。
<今夜の予定>
◆ トルコ ◆
【経済】16:00 設備稼働率 2026年3月(トルコ中央銀行)
◆ ユーロ圏 ◆
【経済】18:00 製造業購買担当者景況指数 2026年3月速報(Markit)
【経済】18:00 サービス業購買担当者景況指数 2026年3月速報(Markit)
【経済】18:00 購買担当者総合景況指数 2026年3月速報(Markit)
◆ アメリカ ◆
【工業】3/25 05:30 週間石油統計(API)
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