株価指数先物【寄り前】 中東情勢の緊迫や米半導体株の下落が重荷

配信元:株探
著者:Kabutan
大阪6月限ナイトセッション
日経225先物 52390 -830 (-1.55%)
TOPIX先物 3576.0 -40.5 (-1.11%) 
シカゴ日経平均先物 52145 -1075
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 26日の米国市場は、NYダウ、S&P500、ナスダックの主要な株価指数が下落。イランは米国が提示した和平案を拒否し、5項目の条件を米側に逆提案したと報じられた。米国防総省が地上軍の投入や大規模な爆撃を計画していると伝えられるなど、米国とイランの停戦合意に向けた協議が難航するとの不安が広がるなかで、投資家のリスク回避姿勢が強まった。原油先物価格が1バレル=95ドル台に上昇。経済協力開発機構(OECD)は、2026年の20カ国・地域(G20)のインフレ率を上方修正したことも重荷になった。

 NYダウ構成銘柄ではセールスフォース、シェブロン、ベライゾン・コミュニケーションズ、シスコシステムズ、ビザが買われた。一方で、エヌビディアの下落率が4%を超えたほか、スリーエム、ボーイング、ゴールドマン・サックス・グループ、キャタピラーが軟調。

 シカゴ日経平均先物(6月限)の清算値は、大阪比1075円安の5万2145円だった。日経225先物(6月限)のナイトセッションは日中比70円安の5万3150円で始まった。直後につけた5万3330円を高値に軟化し、5万2590円まで売られた。米国市場の取引開始後に5万3230円とプラスに転じるものの買いは続かず、終盤にかけて下へのバイアスが強まるなかで5万2070円まで下落幅を広げ、日中比830円安の5万2390円でナイトセッションの取引を終えた。

 日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。ナイトセッションで5万3330円まで買われる場面もみられたが、その後は75日移動平均線(5万3260円)に上値を抑えられる形で軟化しており、ボリンジャーバンドの-1σ(5万2700円)を割り込んでいる。同バンドが抵抗線として意識されやすく、-2σ(5万0530円)とのレンジに移行する可能性はあるだろう。

 週足では-1σ(5万1850円)と13週線(5万4080円)とのレンジで推移しているが、-1σおよび26週線(5万1700円)が射程に入ってきそうだ。トランプ米大統領はイランのエネルギー施設への攻撃を4月6日まで延期すると発表。ただし、手遅れになる前に早く真剣になった方がいいとSNSに投稿したと伝えられており、押し目狙いのロングを手控えさせそうだ。

 また、米国ではエヌビディアのほか、マイクロン・テクノロジーなど半導体株の下げが目立っている。ナスダック指数は一時2万1395ポイントまで下落し、52週線(2万1390ポイント)割れが迫っており、調整相場入りが意識されるなかで指数インパクトの大きい値がさハイテク株の動向が注目される。日経平均型のインデックス売りが入りやすいと考えられ、先物主導でショートを強めてくる展開が警戒されよう。

 そのため、オプション権利行使価格の5万1500円から5万3500円でのレンジを想定。売り一巡後にリバウンドをみせたとしても、上値の重さが意識される局面においては、戻り待ち狙いのショートに向かわせそうである。

 26日の米VIX指数は27.44(25日は25.33)に上昇した。+1σ(26.79)を上回り、一時28.49まで切り上げている。バンドは上向きで推移していることで、+1σと+2σ(29.90)とのレンジが意識されやすく、神経質にさせよう。

 昨日のNT倍率は先物中心限月で14.71倍に低下した。一時14.82倍まで上昇する場面もみられたが、-1σ(14.78倍)に上値を抑えられる形になり、-2σ(14.67倍)とのレンジ内での推移が続いた。下向きのトレンドが続いているほか、米半導体株の下落影響も警戒されるなかで、NTショートに振れやすいだろう。ただ、中東情勢を巡り上下に振らされやすく、引き続きスプレッドは狙いにくい状況である。

株探ニュース

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