トルコ中央銀行はイラン戦争が始まってから約60トンの金準備を取り崩したことが 確認されている。詳細は明らかにされていないが、金融市場の不安定化を受けて、リラ 防衛の原資として使われた可能性が高い。BLOOMBERGによると、一部は直接売 却だが、大部分はスワップ契約を通じた外貨やリラの調達に使われている。スワップ契 約に関しては、将来的な買い戻しが前提になっており、一時的な資金確保の目的と言え る。中長期的には相場に対して中立的になり、直接売却分のみが需給緩和要因になる。 中央銀行に関しては、ポーランドも売却の可能性を示唆している。イラン戦争で軍事 費が拡大し、エネルギー価格も高騰する中、資金確保のために高値にある金準備を売却 する案は現実的だ。イラン戦争のショックという意味では、中東やアジア地区の中央銀 行は、金準備の持高を圧縮する可能性がある。価格低下や地政学リスクの高まりで金準 備を増強する動き、資金手当てで金準備を売却する動きのどちらが主導権を握るのかが 注目される。 (マーケットエッジ・小菅 努)
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