貴金属4品週間見通し=NY金は中東情勢を睨んでの一進一退が続く

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
<金>
 NY金6月限は4月1日に4800ドル台を回復した後、中東情勢不安から値を落と
し、2日に4600ドルを割り込む動きが見られたが、6日の週を迎えた後は4630
ドル前後が支持線として意識されるなか週半ばには値位置を切り上げ、4800ドル前
後での高下が続いている。
 中東情勢不安を巡っての一進一退の動きが続いているが、今週に入ってからトランプ
米大統領がイランに対し激しい攻撃を警告する一方、パキスタンが仲介役となって2週
間の停戦合意に至ったことが好感された。
 その後、イラン側が停戦合意の前提条件としてイスラエルによる攻撃停止を求めてい
たにもかかわらず、イスラエルによるレバノン攻撃が行われたことにイランが反発する
場面も見られたが、9日には複数のメディアがイスラエルとレバノンが和平協議を始め
る、と伝えるなど、中東情勢を巡り様々な動きが見られている。
 11日には米とイランとの間で和平協議が開催されるほか、イスラエルとレバノンの
和平交渉も13日の週に米国で開催される予定になっているが、停戦合意後も双方の攻
撃が見られている。
 また、和平協議が進展したとしても、イランが求めるようにホルムズ海峡のイランに
よる厳しい管理が認められるようであれば、原油の安定的な供給網を確保できるかどう
か、見通しに不透明感が強まることになる。
 中東情勢不安が高まるなか、他金融資産における損失補てんのため、高騰していたN
Y金市場での利益確定の動きが見られたことがNY金市場の価格を抑制する一因になっ
た。停戦合意が必ずしも戦闘の終結を意味するわけではなく、中東情勢に加えホルムズ
海峡の安定的な航行確保に関する不透明感がくすぶっていることで、金には引き続き安
全資産を求める資金が流入してくる可能性がある。
 目先は米国とイラン、イスラエルとレバノンの和平交渉が注目されるなか、和平交渉
の行方やエネルギー供給網の見通し不透明感から安全資産を求める動きが強まろう。安
全資産としての買いがNY金価格を下支えすることになってきそうだ。
 また、和平交渉が順調に進行したとしても今回の米国によるイラン攻撃はトランプ米
政権の不確実性を改めて意識されることとなり、金には根強い逃避買い需要が見られる
と予想され、現在の高水準を維持することが予想される。
<銀>
 NY銀5月限は中東情勢の不透明感からNY金が4800ドル前後でもちあっている
ことに追随し、7500セント前後での小動きが続いている。
 11日から開始される米国とイランの和平交渉では、ホルムズ海峡の安定的な航行が
確保できるかどうかが注目されるが、その交渉次第では原油価格が高止まりする可能性
も払しょくできていない。
 原油価格の高止まりが続くようであれば世界経済にマイナスの影響が見込まれ、銀に
対する産業用としての需要が伸び悩む恐れも出て来ている。
 目先は中東情勢を睨みながらの一進一退となるなかでのもちあいとそうだ。
<白金>
 NY白金7月限は上値抵抗線となっていた2000ドルを8日に上抜いた後は続伸し
ている。
 中東情勢には不透明感がくすぶっているものの、米国とイランの和平交渉が11日か
ら開催されることが好感されている。
 3月下旬の下落以前の水準を回復しつつある。押し目形成場面は、2000ドルが
支持線とし意識され、買いが喚起され、下値堅く推移すると予想。
<パラジウム>
 NYパラジウム6月限は8日に1634.50ドルまで浮上した後、反落に転じてい
る。NY白金に追随高となったものの3月18日以来の水準まで回復したことで、上げ
一巡感が強まった形となっているため、NY白金に大きな動きが見られない限り、
1600ドルを前後する動きが続きそうだ。
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