ドル買い優勢、原油高止まりと株高のせめぎ合いの中で、ドル円は一時159円台乗せ=ロンドン為替概況

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
ドル買い優勢、原油高止まりと株高のせめぎ合いの中で、ドル円は一時159円台乗せ=ロンドン為替概況

 ロンドン市場は、ドル買いが優勢。ドル円は159円台へ再び乗せている。東京市場では三村財務官の円安けん制発言を受けて一時158.27付近まで急落する場面があったものの、片山財務相が「利上げは経済に悪影響」と述べたことで早期追加利上げ観測が後退し、円買いはすぐに剥落した。ロンドン勢の参入後はこの流れを素直に引き継ぎ、東京時間の高値を突破して159.13レベルまで上値を伸ばしている。ドル円の反発とともに、他通貨もドル高の圧力に押されている。ポンドドル1.3530付近、ユーロドル1.1770付近などそれぞれ本日安値を更新した。ロンドン早朝には、予想を大幅に上回った2月英GDPを受けてポンド買いが先行したが、ドル買いの勢いは根強く上昇分はすぐに巻き戻された。背景には、NY原油先物が92ドル台半ばで高止まりし、インフレ懸念を通じて米金利を下支えしていることが指摘される。さらに、イスラエル・レバノン停戦協議やイランとの和平交渉への期待から欧州株・米株先物が堅調に推移し、リスク選好の円売りが介入警戒感を上回る状況となっているようだ。この時間帯は中東情勢に新規材料は見られず。市場は日本時間午後9時30分発表の米フィラデルフィア連銀景況指数や新規失業保険申請件数待ちとなっている。 
 
 ドル円は159円付近での取引。東京市場では売りが先行。159円付近から一時158.27付近まで下落する場面があった。当局の円安けん制発言や、強い中国GDPや豪雇用統計を受けた豪ドル/ドル買いが、円高とともにドル安の動きにつながった。しかし、片山財務相が日銀利上げに否定的な発言をすると流れが反転。ドル円は買戻しが強まっている。ロンドン時間もこの流れが続き、159.13付近に高値を伸ばしている。欧州株や米株先物・時間外取引は概ねプラス圏で推移している。

 ユーロドルは1.17台後半での取引。東京午前から昼にかけて1.1824付近まで買われたあとは、売りに転じている。ロンドン市場でも上値重く推移。一時1.1773付近まで安値を広げている。ユーロ円は軟調。東京市場では早朝の187.65付近を高値に、一時187.11付近まで下落する場面があった。その後は買い戻されたが、187.50台までにとどまった。ロンドン時間には上値を抑えられて187円台前半で揉み合っている。対ポンドではユーロ売りが先行したが、すぐに買い戻されている。

 ポンドドルは1.35台半ばでの取引。東京市場で1.3595付近まで買われたあとは、売りに転じている。ロンドン市場でも軟調に推移し、安値を1.3532付近に広げている。2月GDPが予想を大きく上回ったが、市場反応は一時的にとどまった。中東有事発生前の数字として軽視された面もあったようだ。ポンド円は東京時間に215.73付近から215.12付近で下に往って来いとなった。ロンドン時間に入ると上値が重くなっているが、下押しは215.20台までにとどまっている。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

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