石油週間展望=NY原油は再び100ドル台乗せも、停戦延長も緊迫化は続く

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
            [4月27日からの1週間の展望]
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         週間高低(カッコ内は日付)    4 月 20 日〜 4 月 24 日
                始  値    高  値        安  値       帳入値    前週末比
ガソリン  先限  105,000   105,000(20)   105,000(20)  105,000      ±0
灯  油  先限  105,000   105,000(20)   105,000(20)  105,000         ±0
原  油 9月限   82,670    87,420(24)    75,360(20)   86,040      +3,110
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                                       4 月 20 日〜 4 月 24 日
<海外原油> 週間4本値 始 値   高  値     安 値     終 値   前週末比
  NY原油   6 月限    88.15     98.39(23)  85.45(20)   94.40    + 11.81
ブレント原油   6 月限    96.12    107.48(24)  92.75(20)  105.33    + 14.95
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24日 東京時間の午後3時15分現在 ドル・円 159.69 前週末比 0.25円の円安
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【前週のレビュー】ニューヨーク原油6月限は、2月末の米国とイスラエルのイラン攻
撃以降、80ドル台後半〜100ドルとび台前半(ともに10ドル単位)のコアレンジ
として乱高下を繰り返しており、現在はそのレンジの下方エリアに位置している。17
日が新月のため、その1営業日前の16日に目先の安値を付けたか否かに注目したいと
した。

【NY原油は新月底から満月天井か】
 ニューヨーク原油5月限は結局、新月だった17日の78.97ドルを底値に急反発
して、新月底となった。直近は98.39ドルの戻り高値を付けたあと上げ幅を縮小し
て、本稿執筆時の24日午後には96ドル〜97ドル台で広めのもみ合いとなってい
る。今後98.39ドルを上抜いた場合、100ドルの節目、7日の高値101.17
ドル辺りが次の上値目標となる。
 なお、営業日(取引日)ではないが、5月2日が次の満月のため、その辺りで天井を
打つ可能性を考慮しておきたい。

 材料的には、17日の暴落はイランがホルムズ海峡の開放で合意との報道を受けてパ
ニック売りが強まったことによるものだが、その後、米国とイランが拿捕合戦を繰り返
すなど、ホルムズ海峡を巡る緊張はまったく緩和せず、また米国とイランの再協議実施
に関しても混迷していることで、原油はV字型の切り返しとなった。
 22日にはイランが再協議に参加しないことを決定したことが報じられる一方、米国
が停戦期限の無期限延長を発表したが、肝心のホルムズ海峡の自由航行は停止したまま
のため、供給懸念が相場を押し上げた。
 仮にこのまま停戦状態が続いても、この供給懸念が払しょくされなければ、原油のジ
リ高基調は続く可能性が高く、当面は前述のコアレンジでのもみ合いが続き、突発的に
100ドル台に乗せるイメージで見て置いた方がいいだろう。
 なお、軍事面では米空母、「ジョージ・H・W・ブッシュ」が21日、南アフリカの
喜望峰を回り、インド洋に入ったことが確認されており、このまま中東に展開する可能
性が高いと見られている。また、イスラエルも国防相が「イランを暗黒時代に戻す」と
発言するなどイラン再攻撃の準備を進めており、再び一触即発ムードとなってきた。
 唯一、目先暴落する可能性は。イランが再協議に応じた場合で、これは報道を注視し
て行くしかないが、これも和平合意ないしはそのプロセスが示されなければ、下落は一
時的ものに終わり、次の上昇の肥やしになる可能性がある。また、トランプ米大統領の
自らのSNSの投稿は一方的なものが多いが、多分に市場がそれに反応して動くため注
視ぜざるを得ない状況だ。

 外部要因を見ると、ニューヨークダウ平均株価は3月末の安値からの反発がさらに続
き、ついに4万9000ドル台まで戻り高値を更新してきた。
 ドルインデックスは4月下旬に入り再び上昇基調となり、中旬の98ポイント台割れ
から98ポイント台後半まで戻している。
【メキシコが日本に100万バレルの原油を輸出することで合意】
 日本関連では、メキシコのシェインバウム大統領が23日、日本に100万バレルの
原油を輸出することで合意したことを明らかにした。ただ期日などの言及はなかった。
同国は日量180万バレルの産油国。なお、日本の年間原油輸入量は8.6億バレル。
その95%程度が中東産原油。

【東京原油のテクニカル分析】
 東京原油の6番限である9月限は結局、7万5000円の節目やその上のボリンジャ
ーバントの−2シグマ(7万6850円辺り)に支持されて大きく切り返して、24日
には高値でボリンジャーバンドの2シグマ(8万7490円辺り)に迫った。

【NY原油、ブレント原油のテクニカル分析】
 ニューヨーク原油6月限は17日の暴落でボリンジャーバントの−2シグマ
(83.37ドル辺り)や80ドルの節目を割り込んだが、その日の日足は下ひげを付
けてその後は急反発。23日にはボリンジャーバントの1シグマ(92.00ドル辺
り)を上回った。

 ブレント原油6月限は同じような展開。17日の大陰線で90ドルの節目やボリンジ
ャーバントの−2シグマ(96.31ドル辺り)を割り込んだが、その後は急反発して
100ドルの節目を大きく上回り、23日にはボリンジャーバンドの1シグマ
(106.00ドル辺り)を試した。

<当面の予定>
27日【経済】景気動向指数 2026年2月改定状況(内閣府)
   【経済】金融政策決定会合(日本銀行)
   【発会】バージガソリン・灯油・軽油・中京ローリーガソリン・灯油
             2026年11月限(東京商品)
   【経済】中国工業利益 2026年3月(国家統計局)

28日【経済】労働力調査(失業率) 2026年3月(総務省)
   【経済】一般職業紹介状況(有効求人倍率) 2026年3月(厚生労働省)
   【経済】貿易収支 2026年3月確報(財務省)
   【経済】総裁記者会見(日本銀行)
   【経済】金融市場調節方針公表(日本銀行)
   【経済】金融政策決定会合(日本銀行)
   【経済】米住宅価格指数 2026年2月(連邦住宅金融局)
   【経済】米ケース・シラー住宅価格指数 2026年2月(S&P)
   【経済】米消費者信頼感指数 2026年4月(カンファレンスボード)
   【経済】米連邦公開市場委員会(FRB)
   【工業】米週間石油統計(API)

29日【休日】昭和の日
   【経済】独消費者物価指数 2026年4月速報(連邦統計庁)
   【経済】米住宅ローン申請指数(MBA)
   【経済】米卸売在庫 2026年3月速報値(商務省)
   【経済】米連邦公開市場委員会(FRB)
   【経済】米FOMC声明文公表(FRB)
   【工業】米週間石油統計(EIA)

30日【経済】鉱工業生産指数 2026年3月速報(経済産業省)
   【経済】小売業販売額 2026年3月速報(経済産業省)
   【経済】自動車生産・輸出実績 2026年2月(JAMA)
   【工業】原油・石油製品供給統計週報(石油連盟)
   【工業】石油製品給油所小売価格調査(資源エネルギー庁)
   【決済】プラッツドバイ原油 2026年4月限(東京商品)
   【経済】中国製造業購買担当者景況指数 2026年4月(中国物流購買連合会)
   【経済】中国非製造業購買担当者景況指数 2026年4月(中国物流購買連合会)
   【経済】中国製造業購買担当者景況指数 2026年4月(RatingDog)
   【経済】ユーロ圏国内総生産 2026年1-3月期速報(EUROSTAT)
   【経済】ユーロ圏消費者物価指数 2026年4月速報(EUROSTAT)
   【経済】ユーロ圏雇用統計 2026年3月(EUROSTAT)
   【経済】ユーロ圏理事会結果公表(ECB)
   【経済】独雇用統計 2026年4月(連邦雇用庁)
   【経済】仏国内総生産 2026年1-3月期速報値(INSEE)
   【経済】仏消費者物価指数 2026年4月速報(INSEE)
   【経済】仏生産者・輸入物価指数 2026年3月(INSEE)
   【経済】英政策金利公表(BOE)
   【経済】英金融政策委員会議事録 4月29日分(BOE)
   【経済】英金融政策報告(BOE)
   【納会】英ブレント原油 2026年6月限(ICE EUROPE)
   【経済】米国内総生産 2026年1-3月期速報値(商務省)
   【経済】米個人所得・支出 2026年3月(商務省)
   【経済】米新規失業保険申請件数(労働省)
   【経済】米雇用コスト指数 2026年1-3月期(労働省)
   【経済】米シカゴ購買部協会景気指数 2026年4月(シカゴ購買部協会)
   【経済】米景気先行指数 2026年3月(カンファレンスボード)
   【納会】米改質ガソリン・ヒーティングオイル 2026年5月限(NYMEX)

 1日【経済】対外及び対内証券売買契約等の状況 4月19日-4月25日(財務省)
   【経済】新車登録台数 2026年4月(自販連)
   【経済】軽自動車新車販売速報 2026年4月(全軽自協)
   【発会】プラッツドバイ原油 2027年7月限(東京商品)
   【休日】中国労働節
   【休日】欧州メーデー
   【経済】英マネーサプライ 2026年3月(BOE)
   【経済】米製造業景況指数 2026年4月(ISM)
   【経済】米新車販売台数 2026年4月(Autodata)
   【商品】米建玉明細報告(CFTC)
    【工業】全米石油堀削稼動数(米ベーカーフューズ)

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