【本日の見通し】日銀会合は据え置き見通し、展望レポートなどに注目

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
【本日の見通し】日銀会合は据え置き見通し、展望レポートなどに注目
   
 海外市場でドル円は159円台での推移に終始した。イラン側がホルムズ海峡開放に向けた条件を米国側に提示したことなどが、紛争終結に向けた動きとして期待され、ドル売りが入る場面が見られた。ただ、イラン側の条件は、今回の戦闘が終結し、ホルムズ海峡を含むペルシャ湾での海上輸送の問題が解消されるまで、イランの核開発問題に関する協議を棚上げにするというものになっている。イランの核問題は、米国が対イラン軍事作戦を開始した根本的な理由であるだけに、米国側が承諾する可能性は高くないとして、市場の反応は限定的なものに留まっている。
 とはいえ、協議に向けた動きが広がる中で、紛争激化などの状況はいったん避けられるとみて、市場の注目は今日の日銀、明日の米連邦公開市場委員会(FOMC)、木曜日の英中銀会合、ECB理事会へと移っている。
   
 今日の日銀金融政策決定会合では、政策金利の据え置きがほぼ確定的となっている。元々は春闘明けの今回の会合が利上げ見通しの本線であったが、イラン紛争をめぐる先行き不透明感から、いったん利上げを見送るとの姿勢が関係筋の情報としてこれまでに報じられており、波乱要素は少ないとみられる。
   
 注目は今後に向けての声明や植田総裁会見での姿勢と、今回発表される「経済・物価情勢の展望(展望レポート)」。レポートでは物価見通しの引き上げが見込まれることに加え、前回のレポートで「上下に概ねバランスしている」とされていたリスクについて、経済成長の下振れリスクと物価の上振れリスクが高まっていることに言及される可能性がある。物価高への警戒感が強いようだと、6月会合での利上げ期待が広がる形で円高(ドル安)となりそう。総裁会見で利上げサイクル継続の基本路線が維持されるようだと、もう一段の利上げ期待が高まる可能性がある。こうした動きがどこまで円買いにつながるかが注目される。
  
 ある程度は織り込み済みとなっており、ドル円は159円台を中心とした推移が見込まれている。レポートや会見で円買いが進んだ場合は158.50円に向けた動きが期待される。
  
 ユーロドルは海外市場で一時1.1750ドル超えとなったが、その後少し値を落としている。この後も1.17ドル台前半を中心とした推移が見込まれる。FOMC、ECB理事会共に据え置き見通しが強く、会見なども目立った動きを見せない可能性が高い。中銀会合直前の段階で大きな動きが出るほどの勢いはなく、今日に関しては落ち着いた動きが見込まれる。
  
 ユーロ円は対ドルでのユーロ買いもあって、一時187円台を付けた。中長期的な流れはまだ上方向とみられるが、行き過ぎ警戒感もあり、上値追いには慎重な展開。日銀会合への警戒感から、今日はやや上値が重くなる可能性がありそうだ。
  
 ポンドドルは1.35ドル台中心の推移。ユーロドル同様、今日に関しては落ち着いた動きを見込んでいる。現水準前後での推移か。
  
 ポンド円は一時216円台を付けたが、動きが続かなかった。この後は日銀会合での円買い警戒もあり、215円台中心の推移を見込んでいる。
  
MINKABUPRESS 山岡

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