[今夜の視点]海外原油=続伸へ、現物市場の次は先物市場

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 時間外取引でニューヨーク原油6月限は前日比2.12ドル高の98.49ドルで推
移。本日これまでのレンジは96.24〜98.85ドル。
 今晩の海外原油は続伸へ。イランがホルムズ海峡の解放と引き換えに、停戦とそれに
伴う保証やイランに対する海洋封鎖の解除、核開発協議の先送りなどを要求していると
伝わっていることに対して、トランプ米大統領は不満を表しているという。イランが米
国に提示した提案の内容は公式に発表されていないが、報道されている内容からすれ
ば、トランプ米大統領は間違いなく不満を示すはずである。
 ただ、トランプ米政権がリスク資産市場の中心である米株式市場の安定を願っている
とすると、原油相場の上昇傾向やインフレ高進・景気悪化懸念を抑制しなければなら
ず、イランに対する譲歩は避けられないと思われる。米国債市場の安定も至上命題であ
る。
 米国に石油を求めてタンカーが続々と到着しているなか、石油製品に続き、原油輸出
が急速に拡大する見通しで、原油相場は新たな局面へ向かっている可能性が高い。米国
など世界的に見れば取り崩しが可能な石油在庫がまだ存在するものの、ホルムズ海峡の
封鎖がさらに長期化し、取り崩し可能な現物が払底に近づくと、現物を確保しようとす
る動きは先物市場へと広がっていくだろう。今のところ目先の需要を満たすため現物が
優先的に買われているが、その現物が乏しくなれば、資金が向かうのはおそらく世界最
大級の原油先物市場である。これまで現物と比較したときの先物市場の値動きの静かさ
をいぶかしむ声が多かったが、この静けさはいずれ過去のものとなるだろう。
 ホルムズ海峡の実質的な封鎖が続くなかで、イランは時間を味方につけている。供給
不足から世界の石油在庫の取り崩しが続くことは確実で、現物が見当たらなくなれば、
先物市場で手当するしかない。トランプ米大統領はその瞬間まで耐えることができるの
だろうか。そもそも、この問題を認識しているのだろうか。
<今夜の予定>
◆ 香港 ◆
【経済】17:30 貿易収支 2026年3月(香港統計局)
◆ アメリカ ◆
【経済】22:00 住宅価格指数 2026年2月(連邦住宅金融局)
【経済】22:00 ケース・シラー住宅価格指数 2026年2月(S&P)
【経済】23:00 消費者信頼感指数 2026年4月(カンファレンスボード)
【経済】--:-- 連邦公開市場委員会(FRB)
【工業】4/29 05:30 週間石油統計(API)
【納会】--:-- 金 2026年4月限(COMEX)
【納会】--:-- 銀 2026年4月限(COMEX)
【納会】--:-- 銅 2026年4月限(COMEX)
【納会】--:-- プラチナ 2026年4月限(NYMEX)
【納会】--:-- パラジウム 2026年4月限(NYMEX)
【納会】--:-- 天然ガス 2026年5月限(NYMEX)
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