[5月11日からの1週間の展望] −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 週間高低(カッコ内は日) 2027 年 4 月限 5 月 7 日〜 5 月 8 日 始 値 高 値 安 値 帳入値 前週末比 金 23,768 24,736 ( 8) 23,469 ( 7) 24,651 +760 銀 380.0 400.0 ( 8) 380.0 ( 7) 400.0 +20.0 プラチナ 9,750 10,438 ( 8) 9,614 ( 7) 10,272 +478 パラジウム 7,600 7,600 ( 8) 7,600 ( 8) 7,600 0 ====================================== NY貴金属(カッコ内は限月) | 東京外為・株式/NY原油 8 日終値 前週末比 | 終 値 前週末比 金 ( 6) 4,730.7 +86.2 | ドル・円 156.73 0.32 円高 銀 ( 7) 8,086.5 +443.4 | 日経平均 62,713.65 +3200.53 プラチナ ( 7) 2,059.3 +47.4 | NY原油 ( 6) 95.42 -6.52 パラジウム ( 6) 1,487.80 -58.30 |* ドル・円は15時45分現在、原油は 8日 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 【前回のレビュー】 金はトランプ米大統領がイランの新たな提案を拒否し、海上封鎖を継続する方針を示 したことが圧迫要因、とした。 金はホルムズ海峡の緊張が圧迫要因になる場面も見られたが、米国がイランに対して 1ページの覚書を提示し、戦争終結期待が高まったことを受けて堅調となった。現物相 場は4月22日以来の高値4763.82ドルを付けた。金先限も3月30日以来の安 値2万3469円を付けたのち、下げ一服となった。 米国はイランに対して戦争終結に向けた1ページの覚書を提示した。イランの核濃縮 停止や対イラン制裁解除、ホルムズ海峡の自由な航行など14項目のメモという。イラ ンの議員は「米国の願望リスト」としたが、戦闘の正式な終結、ホルムズ海峡の開放、 より広範な合意に向けた30日の交渉期間の設定という3段階を想定しているとも伝え られており、イランの回答を確認したい。またイランのペゼシュキアン大統領は、最高 指導者モジタバ師と約2時間半にわたり会談したという。一方、トランプ米大統領は4 日にホルムズ海峡の船舶を退避させるための「プロジェクト・フリーダム」を開始した が、イランの回答待ちで一時停止した。サウジアラビアとクウェートが米軍による域内 基地の使用制限を解除しており、週内に再開することを検討している。ただアラブ首長 国連邦(UAE)や韓国の貨物船、米駆逐艦が攻撃されており、イランの動きも確認し たい。14〜15日に米中首脳会談が予定されており、それまでにまとまるかどうかが 当面の焦点である。 4月の米ISM製造業購買担当者景気指数は52.7と前月から横ばいとなった。約 4年ぶりの高水準となり、節目の50を4カ月連続で上回った。ただホルムズ海峡封鎖 に伴う輸送混乱でサプライヤーの納入遅延が長期化したほか、投入価格指数は4年ぶり の高水準となった。事前予想は53.0。米ISM非製造業総合指数は53.6とな り、前月の54.0から低下した。低下は2カ月連続。事前予想は53.7。新規受注 指数は前月の60.6から53.5へ低下した。4月の全米雇用報告で民間雇用者数は 前月比10万9000人増加し、2025年1月以来の大幅な伸びとなった。事前予想 の9万9000人増加を上回った。 【金ETF残高は減少】 世界12カ国に上場している金ETF(上場投信)の現物保有高は7日時点で 1211.80トンとなり、前週末比2.26トン減少した。米国で2.29トン、オ ーストラリアで0.01トン減少、英ETFSで0.04トン増加した。米イランの戦 争終結期待を受けて上昇したが、戻り場面で投資資金が流出した。一方、米商品先物取 引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、4月28日時点のニューヨーク金の大 口投機家の買い越しは15万9571枚となり、前週の16万4006枚から縮小し た。今回は手じまい売りが1075枚、新規売りが3360枚出て、4435枚買い越 し幅を縮小した。 4月のインドの金輸入が約15トンと30年ぶりの低水準になる見通しとなった。新 型コロナウイルスでインドの宝飾品店が閉鎖された2020年は除いている。税関が輸 入銀行に3%の課税を開始したことが背景にある。一方、ワールド・ゴールド・カウン シル(WGC)は投資需要の高まりが宝飾需要の減少を一部相殺したことを指摘した。 第1四半期の投資需要は前年同期比52%増の82トンとなり、宝飾需要は同20%減 の66トンとなった。金需要合計は同10%増の151トンとなった。 【銀は米イランの戦争終結期待や金堅調が支援】 銀の現物相場は米イランの戦争終結期待や金堅調を受けて買い優勢となり、4月17 日以来の高値82.05ドルを付けた。米国の覚書提示に対するイランの回答を確認し たい。また14〜15日には米中首脳会談に加え、イスラエルとレバノンの協議も予定 されている。ただイスラエルが6日にレバノンの首都ベイルートで空爆し、親イラン武 装組織ヒズボラの精鋭部隊ラドワンの司令官を殺害しており、停戦合意の行方が焦点で ある。 7日のニューヨークの銀ETF(上場投信)の現物保有高は前週末比37.18トン 増の1万5079.26トンとなった。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建 玉明細報告によると、4月28日時点のニューヨーク銀の大口投機家の買い越しは2万 4160枚となり、前週の2万3720枚から拡大した。 当面の予定(イベント・経済統計) 11日 中国消費者物価指数 2026年4月(国家統計局) 中国生産者物価指数 2026年4月(国家統計局) 米中古住宅販売統計 2026年4月(全米不動産協会) 12日 全世帯家計調査・消費支出 2026年3月(総務省) 独消費者物価指数 2026年4月確報(連邦統計庁) 独景況感指数 2025年5月(ZEW) 米消費者物価指数 2026年4月(労働省) 米財政収支 2026年4月(財務省) 13日 国際収支(経常収支) 2026年3月(財務省) ユーロ圏域内総生産 2026年1-3月期改定(EUROSTAT) ユーロ圏鉱工業生産 2026年3月(EUROSTAT) 米生産者物価指数 2026年4月(労働省) 14日 ●仏スイス(キリスト昇天祭) マネーストック 2026年4月(日本銀行) 英国内総生産 速報値 2026年1-3月期(国立統計局) 英貿易収支 2026年3月(国立統計局) 英鉱工業生産指数 2026年3月(国立統計局) 米小売売上高 2026年4月(商務省) 米新規失業保険申請件数(労働省) 米輸出入物価指数 2026年4月(労働省) 米企業在庫 2026年3月(商務省) 15日 企業物価指数 2026年4月(日本銀行) 米製造業景況指数 2026年5月(ニューヨーク連銀) 米鉱工業生産・設備稼働率 2026年4月(FRB) 建玉明細報告(CFTC) MINKABU PRESS 東海林勇行 ※投資や売買については御自身の判断でお願いします。
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